小劇場界どころかエンタメ業界全体が(いや、本当のところ、社会経済全体がもはや危機的状況)

崩壊の危機に瀕している昨今でございます。

3月公演のあるところは、延期中止と上演で半々くらいだった印象なのですが、

4月の公演は延期中止が目立ってきました。

公共施設が使えなくなってきており、稽古もできない状況になってきたかと思われます。

そるてぃもご多聞に漏れず公演を控えておりまして、7月、10月、来年3月と、今すぐではないですが、影響を受けてしまう状況です。

 

悩みます。

すっごい、悩んでいます。

7月は、完全に情報も出して、本もほとんど完成していて、あとはもう稽古場とって稽古するのみ的状況なのですが、

本当にやってもいいのか?? こんな状況で? お客様や公演関係者の健康を危険にさらして??

もちろん公演会場での感染症対策は行うにしても、その行き帰りの交通機関は? さらに万一会場で感染してしまったら??

上演はする予定です。でも、いまだに悩んでいます。答えは出ない。

昨晩の都知事の会見で、夜間の接待飲食が狙い撃ちで感染危機を指摘されていました。

この一連の流れの中で、私が心折れそうになった3回目のポイントでした。

(1回目のポイントは、大阪のライブハウスが悪の権化かのようにテレビで晒し上げられてたのを見た時、2回目はオリンピックが延期になった時)

劇場が、こんなふうに名指しされたら?? まして都知事には劇場を閉鎖する権限もあるのです。

もうどうしようもないじゃんと思います。

 

10月に関しては、情報はまだ出していませんが、出演者さんもほぼ決まっております。

一昨日、「昨今の情勢を鑑み、出演キャンセル希望の方は言ってください(降板にはなりません)」という内容のメールを皆さんに送りましたが、今の所そう言った方はいません。

しかし、稽古はできるようになるのでしょうか、

10月には状況は落ち着いているのでしょうか、わかりません。

 

3月に関しては、まだ出演者はほとんど決まっていません。

小屋を抑え、やることを決め、企画書を作り、これからオファー等をするところでした。

しかし……止まってしまっています。1年以上前に小屋を取り、いつも忙しい人にも声をかけられるぞ、と喜び勇んでいたのですが。

こんな状況になった今、オファーをすることは、すごくダメなことなんではないかと思ってしまったからです。

どうなるかなんてわからない。誰にもわからない。

 

今年の夏はオリンピックあるし、それまでに何とかなるんじゃないか(するんじゃないか)と思っていましたが、どうやら事はそれほど簡単ではなさそう。

エンタメ専業で生きている方とは違い、我が家は夫婦揃って兼業なので、差し迫った生活の危機は今の所ないです。そしてもちろん、今後はどうなるかはわからないです。客先はほとんどBtoCです。

公演も、1回や2回ぽしゃっても持ちこたえられるくらいの体力はあります。でもこの先は? どうなる? そもそも続けていけるの??

わからない。

何もわからない息子に、お前大変な時に生まれてきちゃったね、などと思わず言ってしまうレベルです。

 

きっといつかは何とかなるんだとは思います。

その時までどれだけの人が、どれだけの劇団が、会社が、役者が、生き残っていられるのでしょうか。

我慢比べの知恵比べ。と片付けてしまうにはしんどすぎる、それでもそうしていくしかない。

絶対に負けられない戦いとは、まさにこういうものなのか。

生きねば。