札幌ドーム最終戦のカードは、大敗と大勝という行って来いのチャラという結果に。
もはや内容はどうこう言うこともなく、佐藤奨真投手がゲームをぶち壊し、美馬学投手が執念のピッチングで10勝をもぎ取った。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
日本ハム | 2 | 4 | 2 | 2 | 0 | 1 | 3 | 0 | X | 14 |
- 【ロッテ】
- ●佐藤奨(2勝6敗)
- 広畑
- 佐々木千
- 【日本ハム】
- ○鈴木(2勝1敗)
- 上原
- 北浦
- 玉井
- 吉田
- [本塁打]
- 清宮18号(日)
- 石井6号(日)
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 11 |
日本ハム | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
- 【ロッテ】
- ○美馬(10勝6敗)
- 岩下
- 中村稔
- 【日本ハム】
- ●上沢(8勝9敗)
- 河野
- 井口
- 吉田
- 石川直
- 伊藤
- [本塁打]
- 近藤8号(日)
- 藤原1号(ロ)
- 山口15号(ロ)
- 井上7号(ロ)
(ニッカンスコア速報より引用)
そんな中で印象に残ったのは、大勝したゲームで藤原恭大と山口航輝というミレミアム世代のホームランの競演。
ファンにとって夢翔るアーチそのものでした。
来年はファースト山口、ライト藤原でフルシーズン戦って欲しい。
また、そう言う使い方をすることこそが選手育成なのだと思う。
よくぞ上沢から6点とったな。
貧打のチームなんだけど、時々こんな点の取り方をするから、勘違いする輩がいる。
自分もそうだけど。
追い上げられ、6対3の後の近藤健介のタイムリーが五十幡の足に当たって一塁走者アウトで、ホームインした走者が2塁に戻されてのプレイ再開がチームの勝利を呼び込んだ。
こんなラッキーもあるんだねぇ。
最終戦セレモニーのBIG BOSSのユニフォームを脱ぎます、と言うのは観客のリアクション、「えぇー」という驚きと悲鳴が無かったから、ああBIG BOSSのユニ脱いで新庄になるんだな、と容易に想像がついた。
それよりはビジョンに流れた、札幌ドームでの初優勝のプレイオフのゲーム、ダルビッシュ対斉藤和巳の痺れるゲームが懐かしかった。
あれは稀に見る素晴らしい試合でした。
そしてマリーンズ戦での9回2アウトから田中賢介の同点ホームラン。
あれは、もうトラウマのように夢に出そうだ。
僕の人生史上最大の悪夢でした。
最後に札幌ドームについて。
この球場の外観のフォルムは、数あるドーム球場の中で1番の美しさであると思います。
羊ヶ丘の高台から見ると銀色の輝きが、まるでUFOのようであり森の中で光り輝いてます。
あるいは月寒方面からクルマで向かうと、それはまるでインディペンデンスディのやうな異様な円盤が地平線の彼方一面に広がります。
こんなドーム教場は他にない。
因みに余談だけど、僕が思う最も美しないドーム球場はナゴヤドーム。
球場に来ても何の感動も覚えない。
その美しい札幌ドームで有りますが、近づくにつれ、それがやたらコンクリートの結晶体の上に成り立っていることが分かります。
北海道は、北海道・沖縄開発庁なんていう官庁があったほど、官の強い自治体であります。
であるからして、公共事業への依存度が高い土地柄もあり、土木事業としてやたらコンクリートを使ったのかな、なんて邪推してしまいます。
とにかく球場が丘の上にあるのは良いけど、やたら階段が多い。
スタンドにたどり着くのに一苦労。
足に鉛をつけてジョギングするような健康オタクの方やトレッキングやオフロードを趣味とする方と違い、僕は人並みはずれて体力が無い。
であるから、この球場の階段を登るたび、この球場を作った札幌市を呪いたくなる。
ようやく福住から歩道橋を渡り球場正面への階段横にエスカレーターが設置されたのは、移転が決まってからという、いこにもありそうなお役所仕事。
さて、球場に着いても、更にコンコースがやたら広くて、吹き抜けの階段を更に登らないとスタンドに辿り着かない。
そしてもしあなたがよりフィールドに近い席を所望したなら、ドリンクを控えた方がいい。
トイレに行くたびに長い階段の旅をしなければならない。
俺は指輪物語のホビットかよ、と思い知らされる。
野球場というのは、実は買い物とかしている時に歓声が上がり、振り向くとそこにフィールドが広がるのがベスト。
それは通路やらコンコースを歩く時も同じこと。
その意味ではすり鉢状でどの場所のコンコースを歩いていてもスタンドが見渡せる西武ドームが最高の条件。
そこまではいかないにしろ、マリンやPayPay、京セラドームなどは、コンコースからの通路がほぼフラットでスタンドの歓声がこだまする。
これに対してご存じでしょうが、札幌ドームはとにかくコンコースとスタンドに一体感が無い。
だから、多くの観客が階段に座って弁当食べながらモニターで野球を見ているという、シュールな世界があります。
まあ、日ハムが札幌ドームに見切りをつけて新たなる球場を作りたい気持ちは、上記の札幌ドームの構造上の問題以外にあるのだけど、それはまた別のお話。
とにかく僕としては札幌ドームが出来て日ハムが札幌移転した2004年以降、毎年必ず札幌ドームは行ってます。
数々のドラマも見て来たし、悔しい思いも多々あります。
その意味では、感情の高まりは有りますが、それでも未来志向、北広島の新球場に夢広がります。