日本シリーズは、東京ヤクルトスワローズがオリックスバファローズを破り日本一になりました。
今年は交流戦はじめ日本シリーズもセントラルが制し、セリーグの年という事ということなのでしょう。
パシフィカンの自分としては残念ですが。
ヤクルトスワローズというチームは、何かパリーグの一つの時代の終わりを告げる役割を持っているように思うのですよ。
1978年の阪急ブレーブスとの日本シリーズでは、3連覇中の阪急の黄金時代の終焉を演出しました。
1993年の西武ライオンズとの日本シリーズでは、西武の黄金時代を止めました。
今年2021年は相手がソフトバンクではありませんが、ソフトバンクを頂点とするパリーグの時代に終わりを告げたのかもしれません。
野球のゲームに流れがあるように、野球界そのものにも流れがあるのかもしれない。
パリーグは今後群雄割拠、どのチームがペナントを制すか混沌とする時代に入るのではないかと思います。
そしてそれは、圧倒的戦力優位であったパリーグ時代に終わりを告げるものとなるやも知れない。
栄枯盛衰、時代は巡るということ。
さて、そのスワローズが制した日本シリーズではありますが、最終戦のゲームそのものはシリーズを通じての中では、好ゲームというよりは、ショボかったと言わざる得ない。
オリックスのエース山本由伸のピッチングそのものは流石の凄みがあった。
山本由伸の投球だけでも日本シリーズの高い入場料払うだけの価値はあります。
このピッチングに応えられないオリックス打線のヘタレこそがオリックス敗因。
なる程、先発高梨は良く投げました。
しかし立ち上がりボールが上ずっていたし、早い回での攻略は可能だったはず。
それか出来なかった事が1番の敗因。
逆にそんなオリックス打線に対し、度胸を据えて高梨先発と回跨ぎの継投をさせる高津監督の度胸が日本一を呼び込んだ、と見ます。
ヤクルトとすれば、このゲーム落とせば逆王手を掛けられるというゲーム。
しかし、そんなのは分かってるさ、なるようにしかならないのさ、と言いたげな高津用兵は見事としか言いようがない。
それは打線の質そのものにもあらわれてる。
ヤクルト打線は相手が山本由伸であろうとも、初球からガンガン振って行く。
そこに臆するものは何もない。
例えゲッツーになろうとも自分の打撃を終始するその姿勢は見事です。
逆にオリックス打線が最後の最後までヤクルト投手陣を捉えきれなかった。
捕手中村の好リードもあるしヤクルト投手陣がコントロール良くラオウの懐に攻め込んだのは、素晴らしい。
マリーンズはこれが出来なかった。
MVPに捕手中村悠平選手が選ばれたのは英断でありましたね。