クリスマスイヴの昨日は、妻の実家で妹夫婦一家を交えてをクリスマス会でした。
自分の実家は幾つになっても自身は娘のままでいられるようで心地よいのでしょう。

そんな奥さんにクリスマスプレゼント。
あまり変わり映えないけど、今年もピアスを。
まあ、プレゼントは気持ちですから。



女房には、誕生日・結婚記念日・クリスマスくらいはプレゼントは欠かさずにしましょう。
日頃愚亭として何かと心労かけてる身としてはこれくらいはせねばね。

「感謝と言うのは口ではなく態度で示すもんだよ」とは妻の口癖。

世の亭主諸君、心に刻むように!



さて、今日はここからが本題。

昨日と同じようにクリスマスにちなんだ小説より。
Oヘンリの「賢者の贈り物」という小説をご存知でしょうか?
新約聖書の、東方の聖者がキリストの誕生の贈り物を持って祝いに来たエピソードを下敷きに、贈り物をめぐる行き違いを描いたお話です。

ストーリーをwikipediaより引用しましょう。

貧しい夫妻が相手にクリスマスプレゼントを買うお金を工面しようとする。

妻のデラは、夫のジムが祖父と父から受け継いで大切にしている金の懐中時計を吊るす鎖を買うために、自慢の髪を美容室でバッサリ切り落とし、売ってしまう。

一方、夫のジムはデラが欲しがっていた鼈甲を買うために、自慢の懐中時計を質に入れていた。

物語の結末で、この一見愚かな行き違いは、しかし、最も賢明な行為であったと結ばれている。

数多いOヘンリの短編の中で僕はこのお話が一番好きです。
自分の一番大切なものを売って伴侶へのプレゼントを買う、そういう気持ちこそが「賢者の贈り物(原題:The Gift of the Magi)」であると作者は述べてます。

僕にとって今年一番感動した贈り物は、ぽんぽこタヌキの「骨髄移植のドナーになりました」です。

たぬちゃんのご主人の骨髄で誰かの命が救えたのなら、患者さんにとって一足早い最高のクリスマスプレゼントでしたね。
そしてそれを妻として支えた姿こそが、僕には賢者の贈り物に思えます。


PS.たぬちゃんゴメン、勝手に紹介しちゃった。
まあ、僕の読者とたぬちゃんの読者はほぼ重なるから良いでしょ?