日本プロ野球界のコミッショナー再任問題が新聞に取り上げられていました。

曰く、パリーグのオーナー会後で再任に難色を示す動きがあったとか・・。


7月1日付スポニチの記事より加藤コミッショナー再任持ち越しへ 複数球団が承認せず


こういう記事がスポーツ紙に載るということは、おーなー会議で誰かが不満を述べ誰かがリークしたと考えて良いでしょう。

これはスポニチの飛ばし記事ですが、こういった記事が出ること事態異常です。


以下スポニチより引用。


『関係者によると加藤コミッショナーの実務、運営面での実績不足や、同コミッショナーが主導する日本代表の編成が、思うように進んでいない現状に疑問を呈する声があるという。また、コミッショナーの選任方法を明確にすべきだとの指摘も出ている』


実は、僕は加藤コミッショナーに多くを期待したひとりであります。

駐米大使を長く続けメジャーの野球に精通し、小林雅英がFAで渡米した時面会し、その通算セーブ数を空で言えたといいます。

それくらい野球が好きなコミッショナーならば、プロ野球界という古い体質を打ち破ってくれるのではないか、僕はそう思ってましたよ。


そのコミッショナーが最初にした大きな仕事は統一級でした。

これは、国際化の加藤氏らしい発想だし、そもそも球団によってボールの選定がバラバラなどという異常な状態の解消に歯止めがかかることになりました。

これは良いことです。

それによってボールが飛ばなくなったのはまた別の問題。


ところが、昨年の開幕前、東日本大震災が起こりました。

その震災によって、パセ両リーグ開催が危ぶまれた中、セントラルはナイターも含めて強行しようとしました。

当時、関東では計画停電が行われていた中、ナイター興業はいくらなんでも無理だろう、という普通の感覚を持ち合わせないセリーグオーナー連に冷や水を浴びせたのは、コミッショナーではなく、連蓬・三枝両大臣でしたね。

僕は、この一連の騒ぎを見るにつけ、これは茶番劇か、とすら思えたものです。

そして、こんな時、リーダーシップを取って、開幕を遅らせ4月のナイター中止を厳命出来ないコミッショナーなら要らないと思いましたよ。

結局、政府からの要請を受け、開幕延期。4月のナイター自粛という、方向での開催はご存知の通り。

問題は、言われたから仕方なしにやったのと、自発的にやったのでは世間の反応が全然違うということです。

当時、Jリーグは早々に開幕延期をチェアマンが発表しました。

その違いです。


そして、昨年末巨人に内紛が起こりました。

しかし、これはまああくまで巨人の内紛であります。

コミッショナーが声明を出すまでもないとも言えます。

しかし、今回の原監督の1億円恐喝事件は違います。

恐喝事件という犯罪と野球界と暴力団についての問題と、これはコミッショナーが乗り出す問題だと思います。

少なくても事務局で調査委員会を立ち上げ、事情聴取し、その上でコミッショナー宣言として「白」とするなりの対応が必要でしょう。


WBC参加問題にしてもそうです。

MLB主導のWBCで、選手会が参加条件を出しているなら、単身MLBに乗り込み談判するくらいの意気込みを見せてほしい。


不満ついでに、引き分けについて。

ここまで引き分けが多いなら、少なくても来シーズンからは、延長は「12回まで時間は無制限にする」とするくらい発言はあっても良いのではないですか?

野球界ではなく、野球ファンの目線で見れば、すぐにでも実現可能ですよ。


コミッショナー宣言とは「唯一無二の決定で、日本プロ野球界はその決定に従う」とあるのだから。


今のこの状態なら僕は断固解任を支持します。


次回、「もし僕がコミッショナーなら」を久々に記事にしてみようと思います。