お正月に一人でも平気だった。 

心の優しい 親思いの人だから、
雪深い故郷に独りで暮らす義母を放ってはおけないのです。


神様、いるなら、どうして?

そんな人をケガさせなくてもいいのに。


豪雪地帯に暮らす人たちにとって
屋根に深々と積もった雪を下ろすのは、
命懸けの重労働…決して大げさではなく。

腰椎が折れる程の痛みは、どれだけ激しく強かっただろう。

救急車で運ばれ、そのまま緊急入院。

怖かったよね。痛かったよね。
何もしてあげられなくて ごめんなさい。


それなのに、メールの最初の一文は
『風邪は大丈夫?』
今は私の風邪のことなんか気にしなくていいんだってば。


お正月に一人でも平気だった。

その理由は、
必ず帰ってくる とわかっていたから。

いつも隣にいるはずの人がいない。

帰ってくるはずの人が、帰ってこない。


いつもと まったく違う年明けになってしまいました。