人事部、直属の上司、仲良しの後輩2人…

卵巣腫瘍の摘出手術で入院するため
会社を長期休まなければならなくなった時
理由を話した相手は、片手で数えられるほどでした。


『手術して病理検査をしてみないと悪性か良性かわからない』
『その結果によっては、再手術や化学療法を受けることになる』

先の見通しが立たず
自分自身が不安でたまらない状態で、
相手にわかるよう 一から病状を説明するのがとてもしんどかったのです。


家族以外の誰にも会いたくない
お見舞もおことわりしたい…


手術前の数週間は
お腹の痛みをこらえながら、
この先 どうなるんだろうと
ネットであれこれ調べては落ち込み、
かつてない不調と孤独と混乱の日々を過ごしていました。



先日 知人から
初期の腫瘍が見つかり 手術を受けることになった、と告げられました。


『何がいけなかったんだろう?
いつ腫瘍ができてしまったの?

タバコは吸わないし、
食生活にも気をつけていたのに?』


あの頃の私と同じ 堂々巡り。

答えは7年経った今もわからないけど
手術を控えた不安な気持ちは よくわかる。


『 …治るのかな

今までの生活に戻れるのかな
また仕事できるようになるのかな 』


部位も状況も違うし、
言葉の捉え方は人それぞれで
「がんばって!」とか「大丈夫!」は
簡単に言えないけれど…

入院中 持っていて役に立ったものの話、
退院後の経過観察や術後のテープケアについてだったら伝えられる。

あとは 主治医先生がしてくれた
ジーンと勇気が湧いてきた話とかね。


きっとうまくいく。
必ずよくなる。

そう強く願いながら、
私にできることを探します。