私が5歳の時、弟が生まれました。

幼稚園からの帰り道、毎日、祖母に連れられ、母と弟がいる病院に寄りました。

すでに妹がいた私は、極度の『おばあちゃんっ子』になっていたので、母が入院したことはあまり生活に影響を及ぼしませんでした(笑)。

寂しくて母に会いに行ったというより、『赤ちゃん(弟)』を見たかったのです。

「お母さ~ん!ただいま~!
赤ちゃんは~?また寝てる?」

弟は小さくて、しわっしわで、実際に赤かった(笑)。

大抵寝ていて、ちょっと目を覚ますと
「ほぇぇ~~ほぇぇ~~」と、しゃがれた声で泣いていました。

母の病室は個室で、母のベッドと弟用の小さなベッドが並んでいました。

窓の外には大きな金木犀の木。

その部屋の中は、ずっとふんわりいい香りがしていました。

『赤ちゃんって、いいニオイがするんだなぁ♪』

金木犀の花の香りを、小さな弟の香りだと勘違いしていました。

その後、弟はすくすく育ち(身長183㎝)、今では全然小さくも、いいニオイでもありません(笑)。


これが私の一番古い、金木犀に関する記憶です。
秋になって金木犀のニオイがすると、
そろそろ弟の誕生日が近いと思い出します。

そういえば、金木犀の咲く時期が年々早くなっているような気がします。
気のせいかな~?