サッカーJリーグの垂れ幕。
「JAPANESE ONLY」
ニュースでは
「人種差別」が問題にされてるけど、
根底には、日本人特有の
(といってもその他の国と比較したわけではないが)
排他性みたいなものを強く感じる。
垂れ幕を作成した人のコメントによると、
日本人であっても、自分たちが認めた仲間意外は、
入ってきて欲しくない、ということらしいので、
国際的な人種差別とはまたニュアンスが違うなぁ、と。
それで思い出すのが、
ギャラリーでよくある光景。
展覧会の初日などは、
オープニングパーティーを催すことも多い。
作家や主催者やその友人知人などが集い、
軽食とお酒などでにぎわう。
基本的には、友人知人でなくても、
誰でも参加してOKなパーティーなのだが、
たいがいは、知り合いばかりでやっている。
パーティー狙いであちこちのオープニングを
わたり歩くパーティーピープルもいるが、
こいつは論外。
オープニングパーティーがなくても、
初日や休日などは、作家の友人知人が
多く来訪して、にぎやかな雰囲気になる。
グループ展ともなると作家同士が集うので、
お客さんがいなくても、いわゆる内輪だけで
にぎわっていたりもする。
そうやって、内輪でにぎわっている中に、
まったく見知らぬ客が入ってくることがある。
たまたま入ってきたお客さんに対して、
にぎわっている集団が、とても排他的な
態度になっている場面を目にすることがある。
そりゃまぁ、にぎわってるから、
お話に夢中で、というのもわかる。
自分が話している内容があともうすこしで
最も盛り上がるタイミングかもしれない。
みんな、その流れを止めたくないのもわかる。
でも、来訪者はそんなタイミングに関係なく
ドアを開けて入ってくるのだ。
私個人的には、入ってきた人が見知らぬ人であれば、
すぐに「こんにちはー、どうぞ見てって~」と
明るく声をかけてあげるべきだと思う。
声かけしないまでも、目をあわせて軽く会釈で
挨拶するとか。
でも、内輪でにぎわってると、誰もそれを
しなかったりする。
誰がするかっているう「責任の所在」も
曖昧っちゃぁ、曖昧なんだが。
知らない作家や知らないギャラリーに
足を踏み入れて、そこの人々が内輪で
盛り上がっていて、無視されたら
つらいと思うんだよね。
せめてちょっとは声かけてほしいかも。
特に若いお客さんは、そうだと思う。
まぁ、ギャラリーというのは、
てきとうに入っていって
好きに作品見ていい空間なんだけどね。
そういう内輪の盛り上がりの状況の中に
たまたま踏み入ってしまい、
全体の半分も見ないでスゴスゴと帰っていく人を
何度か見ました。
この光景に
「この作家たちは(べつに見てもらわなくてもいいし)
って思ってるのかしら」と思うこともあります。
自分達が楽しむための展覧会なのかな?と。
何のためにやってるんだか。
欧米のギャラリーだったらどうなのか、
私は知らないんだけど、このノリは、
日本人特有のものじゃないかしら、と思うのです。
自分達が楽しむための展覧会なんだから、
知らない人は入ってこないで、みたいな。
とはいえ、これは内輪が集団になった時の話で、
作家がひとりでいたり、盛り上がってなければ、
見知らぬ客に、スッと話しかけて
コミュニケーションがとれるのだと思います。
集団になると、あかんのです。
以前、伺ったオープニングパーティーには、
たまたまギャラリー巡りをしているという
外国人青年が入ってきて、
その時すでに会場は知り合いでにぎわっていて、
誰も彼に声をかけないし、ギャラリーの人も
奥にいて、という状況の中、
彼は自分から
「私にも飲物をいただけますか?」と
声をかけてきました。
みんな片手に飲物を持って歓談している中、
誰も彼に声もかけないし、
飲物をすすめなかったんですよ。
そこから、彼も会話に参加して、
作家とも話して、楽しんで、
結果的には、
ギャラリー巡りをしている外国人青年も
見に来てくれました的な「いい話」になったのだが、
一部始終見ていた者としては、なんだかな。
外国人は積極的でいいけど、
日本人の場合は、スゴスゴ帰るだろうね。
かわいそうな状況になる。
それがわかってるから、
知らない作家の作品は見に行きたいけど、
あえてパーティーの日には、
行かないようにしてるという人もいると思う。
そうやって「自主的に来ない」人を
つくりだすのが、日本的。
ところが外国人は、そういう不文律を
軽やかに突破してくる。
だからサッカーJリーグの垂れ幕には、
「JAPANESE ONLY」
と、外国人に読ませるために書かれたのだろう。
日本人には、あんまり言う必要がなかっただけで、
彼らが差別?しているのは、
いわゆる人種ではないような気がします。
日本人のサポーター達には、きっと
「あそこは、素人がいっちゃだめだよ」
みたいなルールがいきわたってたんじゃないかな。
なんて思います。
このニュースを受けて
「人種差別はいけません」と唱えるのは、
ちょっと違う気がしますねー。
明らかな人種差別ではあるのですが、
本質的なところは、
集団心理とか、
コミュニケーションの問題のような
気がします。