必要に駆られて池に小石を投げ入れたのは私だけれど
私の周りはあっという間にちょっとしたエネルギーブームとなった。
こんなに興味がある人が周りにいるとは思わなかったし
皆、実はそれぞれに自分だけのストーリーを持っているのにも驚いた。
多くの人がやっぱり何かしらの形で
見えない世界を感じているのだった。
小石の波紋は私が事前に想像もしていなかったような広がりも見せた。
私はただパイプとなってレイキを送っているだけなのに
ヒーリングを受けた中でも
三段跳びのような経験をした人たちは
そのビジョンや体感を
驚きと興奮を持って私に伝えてくるのだった。
それらを聞きながら私は
この経験もまた皆それぞれの自分のストーリーとなるのだと思った。
三段跳びの人たちの話は時には
私の想像を超えたところにあったから
私の心は置いてけぼりになりそうになり
自分の居場所が定まらない居心地の悪さを感じて戸惑った。
けれど誰かが落ち着いた声でこういうんだ。。
”戸惑うことはない。”
ひとり静かにエネルギーの探究を続けていたあの頃と同じように
私も変容を続けていくはず。
波だって寄せては返す。月だって満ち欠けを繰り返す。
寄せては返す波が長い年月に変える地形はとても美しく
新月には満月の時にない美しさがある。
あの場所へ行こう。
心の中のあの場所。森の中にある湖。
深い紫の空の中に
月が静かに浮かんでいるあの場所。
星がきらめくあの場所。
湖面は冴え渡り
月が水面に映るあの場所へ。
そして力強く進んで行こう。

