愛する人よ

今あなたは自ら鳥籠の中に閉じこもり

歌うこともなく自由を奪われたと嘆いている。

 

その鳥籠の扉は開いているのに

そこに開いている扉があることを認めないあなたの目には何も映らない。

 

私は心を鎮め、静かに思う。

あなたは今はそこにいたいからそこにいるのだ。

自ら創った籠の中でその中にいる気分に没頭したいからそうしているのだ。

 

私にできることは

籠を揺さぶることでも

籠の外の素晴らしさを口うるさくさえずることでも

籠の中のあなたを心配しあれやこれやと世話を焼くことでもない。

 

私にできることは思い出すこと。私が知ってることを思い出すこと。

いつかあなたはそこにいる事に飽いて

再びのびのびと空を舞う気になって、

籠の扉は開けっぱなしだったことも

籠には天井さえなかった事にも気がつき

清々しい気分で飛び立つってこと。

その時にあなたはきっと

とても幸せな気分で羽ばたいてるってこと。

 

その日のために

私は私の空を

もっともっと高く広く広げておこう。