私はいわゆる博多っ子ですが、江戸っ子の気質を持っているようです。衣服や頭部には目立つオシャレはあまりしないのですが、財布や靴下、下着といったパッと見で目に見えない部分に、ハイブランドのものを愛用しています。目立つ部分に高級品を使うのは野暮で、見えない部分にこそ金をかけるというのが粋という考え方が私にはあります。
私が愛用をしている財布は、エルメスのヴォーエプソンの二つ折りです。カラーは私の好きな青のブルージーンです。
これくらい上等の財布偽物を使っている方が、落とさないように注意するからというのもありますが、女性とデートをして食事なんかをした時に、会計時にチラリと出すのが粋だと思います。決してひけらかすことなく粛々と会計をすませ、内ポケットに戻します。
まずデートの相手は、その財布偽物がエルメスだとは気づきません。だけど良いのです。わかるには人はわかるし、もちろん私から「これってエルメスなんだぜ」と相手にひけらかすような真似はしません。それをしてしまったら野暮天も良い所だからです。
ハイブランドの商品を選ぶ理由は、ブランドの看板ではなく、その実績と信用を信頼して選んでいるのです。決してミーハーなきもちでエルメスのオーナーでいるわけではないのです。