午前1時、
横浜市旭区にあったスーパー銭湯竜泉寺の湯が
営業を終える。
2時間ほど仮眠が出来ただろうか、
ほな、海に行こう。
江の島を出て軽自動車だけど熟睡する二人、
銭湯を出ても熟睡する二人、
今のところ二人は父ちゃんの貧乏旅行に楽しそうに
付き合ってくれている。
どこででも生きていけそうな予感もする逞しさ、
アクアラインは通らない、
思ったより時間のかかる東京湾半周、
思ったより時間のかかる房総半島の横断、
そう、向かっているのは外房の海、
江の島で、きれいな海が良いとキコが言った時、
埼玉県人で海に不慣れな自分は、ない頭で想像したのが
外房の海。
なんとなく九十九里とか、、、
お姉ちゃんは最初はグアムの海だったけど
覚えてないかな?
2人ではサイパンでしょ、ポルトガルのセジンブラは
覚えてるよね。
イタリアのベネチアじゃ服のまま飛び込んじゃったし、
フランスのニース、
南仏のどこかに赤い海岸線もあったね、
同じ貧乏旅行でもまた海外旅行に行きたいね。
明るくなり始めた九十九里海岸沿い、
ひと月前にオリンピックのサーフィン会場となった
釣ヶ崎海岸に着くと、コロナ禍ゆえ公営の駐車場は
閉鎖している。
どこか車の止められる浜はないか、北上しよう。
日本一長い砂浜、その名の通りなら99里=66㌔、
しかしどこの浜もコロナによる規制で駐車場には
チェーンがかかる。
おっ行けるぞ、大網海岸!
シャワーのある公衆トイレの前に車を付ける。
おねーちゃん、起きてー、
おねーちゃん、着いたよー、
おねーちゃん、先に行ってるよー
誰もいなくね、
誰もいない、
サーフィンをやっただけに波がある、
行け、ちびっ子よ、
荒波にもまれるんだ、
そして波に乗るんだ、
どうよ楽しかったか?
ひやー、波がすごかった、
パパ、ここで写真撮って、
この赤い旗なんなの?
遊泳禁止のマークだね、、
じぇじぇじぇ
おねーちゃん、帰ったよ、
という頃には空はどす黒く、
シャワーの必要のないくらいの雨が降ってきた。
あっという間に駐車場は地面が見えなくなる
大雨だ。
おねーちゃんごめんよ、
大丈夫海はあんま興味なかったから、
じゃあお昼はあ姉ちゃんの食べたい所に行こうか、
あっ見てあの店、ハマグリだっておいしそうだよ、
どうする?
サイゼリアがいい、
りょ、
りょ、じゃなくて、り、ね。
り、
2021年、2日間の子供との旅行の思い出でした。

















