添乗員 森田 世界の旅 -20ページ目

添乗員 森田 世界の旅

放浪癖 バックパッカー 酔っ払い まじめな添乗員 恐妻 かわいい子供
ハネムーン

2021 8月の終わり。

3か月目に入った埼玉での夜勤仕事明けに会社から

電話が入る。

 

新しく始める事業があり、

1か月そっちに行ってくれないかと。

 

家から30㌔離れた職場から500㌔離れた場所への左遷、

吾輩の辞書にNoがない吾輩は2つ返事でYesと言う。

 

夜勤明け、アパートに帰り小さな冷蔵庫の小さな冷凍庫の

霜を取る。

食べるな危険。

萎びたキャベツをもんじゃで使い切り、軽く部屋を掃除する。

父ちゃんは1か月北国に行って来るからな、

明るい二学期を過ごすんだぞ。

職場で支給されるお弁当を食べながら、

この3か月でお世話になった仲間にしばしのお別れをする。

また戻ってきます。

 

午前9時、職場を出てラーメン屋。

24時間営業の店しかなかったが、

見知らぬ土地でラーメン屋がなかったら死活問題のため

食べておく。

煮干しマックス、きくらげ多め。

 

前日、コインロッカーに預けたスーツケースを取り出して

プライベートでは乗ったことのない乗り物を待つ。

周りに撮り鉄は一人のいなかったが、

鼻の長い新幹線を写真に撮る。

電車に乗ると携帯にメールが入る、

1か月でなく2か月お願い、との事。

 

来たことも想像した事もなかった地だったが、

埼玉では汗だくで乗り込んだ新幹線を降りると

カラッとした澄んだ空気に肌が北国を感じた。

 

もっす、おはよがんす?

と駅員に道を尋ねる、

 

長く添乗員をしていた為、それぞれの国の最低限の言葉を覚える癖が抜けていない、

 

おはようございます、と返事が返ってくる、

ローカル線に乗り換えてそのまま新しい職場へ。

 

まもなく9月、

それぞれの二学期が始まる。