7月29日、サルラから。
昨日歩いたサルラの町は宿泊のみで観光の予定は
ないのだが、またまた運転手さんにお願いをして
朝のサルラにやって来た。
どうしても心残りがあった。
それは平日の朝の市場、このゴシックの大きな教会は
フランス革命後活動を止めたが、その内部は現在市場に
なっている。
フォアグラ、クルミ、イチジク、チーズにワインと市場とは
言え半分お土産屋さんの様なものだが、
一度中を覗いて見たかった。
ドルドーニュ川に沿って田舎道を13㌔進むと
フランスの最も美しい村協会に加盟する
460人の村ラロックガジャックに着く。
ここから町の経済を支えてきたガバール船に乗りのんびり
ドルドーニュ川を遊覧する。
この木造船は漁業はもちろん、主に運送用に用いられ
深い森で取れるクルミに農家で加工されるチーズ、
石切場で採られる建材用の石材に、
アカシアやナラ、栗の木にクルミの木など木材を運んだ。
オークの木は遠くボルドーまで運びワインの樽になった。
百年戦争(1337~1453)の最中城は強化され
町は要塞化される。
下船後に美しい村を少し散歩した。渓谷にかけての急な
斜面にへばり付くように家家が建ち並ぶ。
要塞化された時代の産物か、さらに高台の見張り小屋へと
続く階段。
小さく素朴な教会もあった、
フランスの田舎町にハズレはないが、
美しい村に期待をしてもはいけない、
ただただスローな風情に身を任せ、それぞれの時代を
肌に感じるのみ、、
って、そんなところで次に行く。