5月9日、ポストイナ。
ブレッドから105㌔、高速道路を走っている間
かなり強い雨が降っていた。
ポストイナの鍾乳洞窟の入口の傘の下で少し雨宿りをする
と我々の予約時間が来た。
1818年に発見された洞窟は奥行きが21㌔もある大洞窟だった、
そして3000万年の時間が作り上げた鍾乳石の世界だった。
その最も素晴らしい部分は入口から2㌔程の場所、
そこまでトロッコに乗って向かう。
今日の様な雨が地上に降りカルストの目に浸透し、洞窟の
天井から水滴として落ちる時には多くの石灰分、炭酸
カルシウムを含んで落ちる。
天井から落ちる水滴の点はやがて固まりを作り、それは
10年で1㍉と言うスピードで成長しツララ状の鍾乳石に。
地上に垂れた水滴もまたタケノコの様に下から上へ伸び
石筍となる。
共に10年で1㍉、10㌢で1000年、上と下が繋がったのを石柱
というが、
これなんて何万年かかっただろうか、辻仁成さんはミポリン
に、やっと会えたね、と言ったがその比ではないね。
離婚しちゃったけど、、
これなんてすごい、愛のドロドロだ。
愛がドロドロだ。
真っ白だったり赤かったりは雨水が抜ける石灰岩の層に
関係している。赤ならば鉄が多く黒いのはマンガン、
白いのはカルシウムを含む層を抜けてきた。
今回もお客さんは、
今までそれなりに鍾乳洞窟を見てきたけど、ここが一番
見応えがあった、との感想を。
僕もそう思う。
さてここからは272㌔のロングドライブ、
カルスト台地が地下に生んだ自然美がポストイナならば、
カルスト台地が地表に生んだ自然美である
プリトヴィッツェ国立公園へ向けて走る。
散策を明日に今日は国立公園の一つ手前の町マコーラで
眠る。