北アフリカ、スペインのモスクの原型はケロアンにあった。 | 添乗員 森田 世界の旅

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3月29日、ケロアンの朝。

671年アフリカ初のモスクはここケロアンに建てられた。

今見る形には9世紀に再建されたものだが、それでも築1200年

だ。

モスクには1日5回のお祈りの時間を告げる塔ミナレットが

あり、これは728年に完成する。現在のイスラム世界に現存

する最古の物だ。

中庭を囲む回廊を支える柱はローマ時代の円柱のリサイクル、

台を引いたり穴を掘ったりして柱頭の高さを揃えている。

ミナレットの石組もよく見ればローマ人が切り出して

水道橋やコロッセオにでも使ったであろう立派な石が

再利用されている。

ラテン文字が書かれているのももあるが、アラブ人には

読めないので逆さまだったりもする。

この中庭には今までモスクで見てきた身を清めるための

水盤がない。地下に巨大な貯水庫があり集められた雨水を

汲み上げて身を清めた。

日時計があるのは5回のお祈りが時間に合わせるのではなく

太陽の位置で決められるからだ。モスクにはなくてはならない

ものだ。

身を清めたら屋内へと入り、突き当たりの壁の窪みでメッカ

の方向を示すミヒラーブに向かい頭を下げる。平伏せて

オデコを床につけお尻を上げるので、祈りの際に女性のお尻

が目の前に来て心乱れぬよう、男性女性と平板で祈る場所は

仕切られている。

祈る場所は道端でも畑でもどこでも良いのだが、金曜日の

正午くらいは皆で祈ろうよ、とムハンマドが言った。

モスクはそのため建物だ。

ミナレットには地域性があってイランやサマルカンドで見る

円塔にドームが付いたペルシャ式、

四角、六角、八角または円と積まれて行くエジプト式に

角のない鉛筆を立てたようなシャープさを持つトルコ式。

 

そしてこの太い四角の塔は、モロッコでよく目にし、それは

鐘楼に変えられたスペインのメスキータやセビリアのヒラルダ

の塔の土台で目にし、僕は今日までモロッコ式と呼んでいたが、

違った、チュニジア式だ。

塔だけでなくモスク全体の造りはチュニジア式がモロッコに

そしてスペインに伝わったものだった。

 

メッカ巡礼はイスラム教徒にとってはマストだが、

どうしても行けない場合はここに7回来れば良しとされる。

ケロアンはメッカ、メディナ、エルサレムに次いで4番目に

重要な都市である。

 

昨日と今日でケロアン観光は終了、

過去2回のツアーでは行かなかったボン岬半島の突端

にフェニキア時代の遺跡を見に行こう。