3月18日、マウントクック。
テカポ湖畔を離れ110㌔マウントクックを目指す。
7時40分には日が昇る、
8時半まだ日は低い時間帯に神秘的な湖を見る、
プカキ湖と言った。
バスを止めたのはその先にマウントクックが見えたからだ、
ニュージーランド最高峰クック山の名付け親はこの国の
海図を作成したイギリスの海軍士官ジェームスクックだ。
それ以前には先住民マオリ族により雲の峰アオラキと
呼ばれていたことから、現在の正式名称は
アオラキ/ マウントクックと言う。
クック山一帯の氷河が形成したV字の渓谷の先にプカキ湖
が見える、そして背後には
より近くなったクック山、3724m。
そう、アオラキ/マウントクック国立公園に到着した。
前回のニュージーランド添乗はハイキングをテーマにした
ものだったが、今回は違い、拠点となるハミテージホテル
より3時間で周辺を散策しましょうというもの。
そこで、いくつもある散策ルートの中から
地球の歩き方に教えてもらったケアポイントトラック
(往復2時間)を歩くことに。
500m台の高原の美味しい空気、晴れ渡る秋の空、
山並みを眺めながら草原を、尾瀬のように整備された木道
を歩く。
30分ほど歩くと小高い丘の若い森に入る。
氷河が交代した後何百年とかけ森となっていくので
氷河に近づくにつれ森は若くなる。
森を抜ける、
このルートはマウントクックの西側、セフトン山より流れ
出るミューラー氷河の末端部分が見える、との事だが
見えない、後退が激しいのだろうか、
末端から流れ出る豪快な水の音だけが聞こえる。
氷河が後退する時にその両脇に盛られる岩粉が積み上がる
モレーンが見える、そう今立っているこちら側もまた
モレーンの上だ。
ミューラー湖は氷河が削る大量の岩粉が混ざり白濁を超えて
岩と同じ色をしている。
ハミテージホテルに戻り昼食バイキングを頂く。
世界中の味の中に日本食含めアジアンの風味もあって
より美味しい。
ホテルを出る間際、そうだ何年か前に来た添乗員森田の
ブログを見てみようと思いホテルにWi-Fiのパスワードを
尋ねた。
手際が悪くマウントクックをページを開いたときには
バスは出発し、写真のない文字だけのページを見る。
そこにはこの後、世界で一番ブルーな湖を見た、と
書いてある。それはさっきのプカキ湖の事だった、
さっき見たプカキ湖は青くなかった、陽の加減だろうか、
森田が大袈裟に書いただけだろうか、、
どっちだろう、行ってみよう。