10月31日、午後ザグレブ。
プリトヴィッツェより105㌔、
クロアチアの首都ザグレブに到着、
何度か来ているクロアチアだが日程表に聞き覚えの
ないミロゴイ墓地との表記、
調べてみれば、誰が言ったか欧州で最も美しい墓地とある。
最近美しすぎるナニナニとか、半端ね~ナニナニとかナニか
と流行りのようだが、
中心部から北に4㌔離れた丘陵に19世紀の終わりに
中央墓地が建つ、
門構えといい高過ぎる壁で囲われるのは高級墓地、
旧ユーゴらしくカソリックだけでないユダヤ人に正教徒の墓
で埋まる広大な墓地、
1880年にザグレブを大地震が襲うと、時の建築家
ヘルマンボレーは大聖堂を建て直し、
同時にこの墓の設計も任された。
最後の審判はまだ訪れていないが、すでに天国にいるかの
ような回廊、
名だたる有名人の中クロアチア独立の父にして1999年に
亡くなったトゥジマン大統領の墓もある。
美しい墓地は今日が一番綺麗だろう、
なんせハロウィーンなのだから、
カソリック圏では全ての聖人を崇敬する日、死者を弔う
墓に花が盛られる、花屋が儲かる日だ。
ハロウィーンの墓場は渋谷の混乱とは違うも墓参り客で
ごった返し、わずか4㌔先のザグレブ市内に着いたのは
すっかり日の暮れた夜だった。
上は1880年の大地震後ハンガリー、ジョルナイ工房の色
セラミックで屋根が彩られた聖マルコ教会、
そして聖母被昇天大聖堂。
夜の首都を歩き、ウィーン風のカツレツを
この大聖堂前で頂き、今日から2連泊のホテルパノラマへと
向かった。