ジブラルタルへ! | 添乗員 森田 世界の旅

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7月8日、グラナダの朝。

パラドールの前に付けられたベンツのナントカ、、

昨日からこの車で移動をしている。

運転手はアイルランドからグラナダに来て30年のドメニク、

体重100㌔を越える彼が運転席に座るとスズキの軽の様になるが

非常に快適な車である。

アンダルシアの、ここグラナダのエキゾチックな雰囲気は

いろいろ(変)な人を引き付ける。

ジブラルタルへ行こう、アンダルシアの丘陵には一面

オリーブ林、

小1時間80㌔で見えてくる大都市はギリシャの時代から栄え、

近年にはピカソが生まれたマラガ、

そこからは海岸線を170㌔西へ、西へ走る。

海岸線にあまり歴史の深い町はないがどこまでも建物が続く、

これが1950年代スペインが国を上げて観光誘致に励んだ

太陽海岸(コスタデルソル)だ。

太陽に海、美味しい魚貝に安いワイン、誘致は見事に大当り

し今では宿泊施設だけでなく、北方から移住してしまった人々

の一軒家も立ち並ぶ。別荘や北方の人が好むゴルフ場も多い。

休憩所の駐車場、

暑く雨の少ないスペインの夏にあまり花のイメージはないが

キョウチクトウが花を咲かす、生命力の強い木だ。

休憩を挟み約3時間、見えてきましたジブラルタルのロック。

ジブラルタルへ入る前にスペイン最後の町ラリネアの食堂

El Varaderoにて昼食を。

夏にはサルモレッホ、同じ冷スープのガスパッチョをもっと

濃厚にしたお味、

魚貝のフライ盛り、

ヘレスは近い、良く冷えたシェリー酒が美味しそうだが

お昼に飲むと目が回るのでガス入りのお水に魚に搾った

レモンを落とす。

ジブラルタルとの国境にたなびくスペイン国旗、

後ろの岩山は711年ジブラルタルを渡りイベリア半島に来た

アラブの将軍ターリクの名が付きターリク山、

ジブラルタルの公用語の英語ではその名はザロック。

1462年にはスペインとなるが、この軍事的にも経済的にも

海上交通的にも魅力的で

アフリカの玄関口であり大西洋と地中海を隔てる

ポイントはスペイン継承戦争以降1713年からイギリスのもの

である。

車を降りてパスポートを手に歩いて国境を渡るとそこは

イギリス、ジブラルタル。

もうすぐユーロの旗は外される。

人口は32000人、南北に5㌔東西1,2㌔の半島。

まずは南端ヨーロッパポイント、

その先にアフリカ大陸モロッコが微かに見える。

僕の目には微かに見える。

今回ここに来た理由の一つに、ここでお客様とモロッコを

語り今モロッコへお誘い出来たらな、、、と少しだけ思いが

あった、

○○さま、今度モロッコはどうですか?

、、、モロッコは以前行きました、、、

、、、

 

石灰岩剥き出しの山を上りその中腹に鍾乳洞窟がある、

その入口を猿のカップルが塞ぐ、

赤ん坊が産まれた、

産まれたのではなく隠れていたのか、

愛くるしさに皆足を止める、

日本人以上に欧州人は猿が好きだ、ヨーロッパに野生猿は

ここにしかいないからだ。

スロベニアのポストイナには及ばないが、

セントマイケル洞窟の鍾乳洞、

鍾乳石に、

下から伸びる石荀とつながり石柱に、

石柱。

426mターリク山に上ろうと思ったらロープウェイが止まっていた、

残念メンテナンス中とのこと。

隣のアラメダ植物園を少し散歩した、

雨以外に水のない半島だが植生は豊かで500種にのぼるという。

 

帰り道、

国境手前で車を降りて滑走路を歩く。

国境に沿って海を埋め立て滑走路、

国境から町までは行きも帰りもここを越えないといけない、

飛行機が離着陸する際は踏切が鳴り遮断機が下りるのだ。

それではお別れジブラルタル、

今日はここでお休みでも良かったが、近くの町でお祭りが

行われていた、

そして今日日曜日はその最終日、

って事は、闘牛か。

エステポナ、、という町へ行くとしよう。