1月24日、早朝エドフ。
日程表上は朝8時の観光出発とあるが、
クルーズ船が何籍も連なってナイルを上るため、
その時々の走る順番によって時間は前後する。
今回は割と前方を走っているのか、観光への出発は早く
早朝7時、エドフの港から馬車に乗り目指すはホルス神殿。
プトレマイオス朝時代に建てられた神殿だ。
古代エジプトの歴史には、
紀元前2650~2180年カイロを中心にピラミッドが建設された
時代の古王国時代。
紀元前1565~1070年ルクソールを中心に、ツタンカーメンや
ラミセス2世の歴史を辿る新王国時代。
そして紀元前304~30年、異民族アレクサンドロス大王に征服
されクレオパトラが自殺するまでの
プトレマイオス朝時代とあり。
紀元前332年マケドニアのアレクサンドロス大王はエジプトを
征服。部下の一人プトレマイオスをエジプト王として
送り込みギリシャ人王朝がスタートした。
エジプト3000年の宗教を尊重してか、
エジプト3000年の建築に感動してか、
または支配するために民心の心を掴むためか、
ギリシャ人はエジプトスタイルの寺院を建てた。
ちなみにアレクサンドロス大王はエジプトの征服者と
言うよりは、ペルシャ支配からエジプトを救った救世主
とみなされている。
紀元前237年、プトレマイオス3世が建てたホルス神殿。
古代エジプト神話にて天空の主ホルス(ハヤブサ)神と、
砂漠の神であり世界の混乱を示すセト神が戦った場所。
勝利者ホルスが奉られる至聖所入口でホルスに迎えられる。
この柱というのはローマ、ギリシャ、エジプトと遡るんだね。
後にこのホルス神は、上手いことギリシャ神話のアポロンと
同一視させていった。
至聖所に朝日が差し込む。
我等後方からは続々とエドフに着いたクルーズ客で
満員状態。
裏手のには壮大な神話におけるホルスの戦いの様子が
実に保存状態が良い中残されていた。
イモ洗い状態の馬車乗り場、
一足先に船に戻ろう。
59㌔先のコムオンボまでは5時間の船の旅、
昼食を挟み船でのんびりと行こう。