8月21日、ファヴィニャーナ島からの帰り道。
地球の歩き方より、
セジェスタ、謎だらけの孤高の神殿
トラパニより内陸に30㌔、バルバロ山の斜面に、突如現れる
保存状態の良いドーリア式ギリシャ神殿。なぜこのような所に
神殿を造ったのか、不思議な遺跡だ。
駐車場でバスを降り小高い丘を登っていくと、
木々の向こうに、
一つだけ背後から西日を受けるドーリア式ギリシャ神殿が
建っている。
シチリアには2800年前のギリシャ移民団の移住前に、
トロイの戦争で敗れた落人のトルコ人、トロイのギリシャ人
が島の西部に住みついたエミリ族がいた。
この神殿は紀元前5世紀にエミリ族が建設したものと言う。
島で最盛期を迎えたギリシャ人に宗教的に融合しようと
したのか、真相は不明だが、海辺の高台で見るギリシャ建築が
エミリ族が住んだ山奥の高台に一軒だけあるのは実に絵になる。
アグリジェントや他で見たドーリア式と違い柱に溝がない。
真似できなかったのか、エミリ族にはエミリ族の宗教観が
あったのか、
神殿の台座部分の石には人力のクレーンで石を持ち上げた時に
必要な出っ張りがある。これは他で見られないのは、石を積み
終えたら切って平にするからで、
どうやらこの神殿は未完成のまま終わってしまったという事に
なるらしい。
神殿の背後にはエミリ族が住んでいた時代に流れていた
川はすでにない。
シチリアには島民によってギリシャの時代が大切に
されているが、内陸の山の上にポツンと一つの神殿は、
僕は今回始めて目にし、また一つ印象に残る
シチリアの一面をる事ができた。







