ユーラシア大陸最西端、ロカ岬にて思うこと。 | 添乗員 森田 世界の旅

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ハネムーン

5月30日、ユーラシア最西端から朝。

 

20万年前、アフリカを出たホモサピエンスはヨーローッパ、

アジアを経て4万年前にはユーラシア大陸の東端から、

当時氷で覆われていたベーリング海峡を渡りアメリカ大陸

へと入って行った。

1万2000年前に海峡の氷は溶けアメリカは巨大な陸の孤島と

なったとしても、西に住むヨーロッパ人はシルクロードや

エジプト、ペルシャ、ギリシャにより東は中国まで

世界が続くことを知っていた、マルコポーロによってさらに

その先に浮かぶ島にジパングがあることも知り、

1543年鉄砲を持ったポルトガル人が漂流中種子島に上陸する、

ザビエルが来たのはその6年後だ。

 

キリスト教は瞬く間に日本を席巻し南蛮人との交流も進むが、

60年後を描いたサイレンス(原作遠藤周作、沈黙)は、

ルフトハンザの機内映画でも始まった。

誰も居ないユーラシア大陸最西端のロカ岬。

朝早いのは早いが誰もいないとは、そして最高の空模様だ。

水平線の向こうは奈落の底、悪魔が待ち受けている世界、

つまり死を意味した。

1万2000年前にベーリング海の氷が溶けて以降、陸の孤島で

高度な文明社会を築いて来たモンゴロイド達は、

500年前に到来した鉄砲を持った南蛮人によって世界が

激変し、それまで築き上げてきた社会主義社会を失った。

大航海時代にカモンエスにより書かれた叙事詩はポルトガル語

の原点、彼はロカ岬にて、

ここに地果て、海始まる、と詠んだ。

ユーラシア大陸西の果てより、見渡す限り沖に浮かぶ島も

無ければ海しか見えない、

スペインとポルトガルが大航海時代を迎えられたのは

それまでイベリア半島でアラブ人による高度な学問が

伝えられたというのを差し引いても、

エンリケ航海王子やガマ、そしてこの海の向こう(さらに西)

へ行ったコロンブスは(馬鹿にできない)英雄だ。

 

その後も我々グループ以外誰も来ない海、

 

東西に遮る壁のない最西端は日頃から風が渦を巻いて

吹き抜けるが、今日は穏やかだった。

お客様もバスを降りた時と同じ髪型で戻って来られた、

もちろん今日まであった髪の毛が無くなっているという

アクシデントもなく、

 

そんな事を思っていたら文章が長くなった、これで締めようと

思っていたが、午後のリスボンは次にする。

 

ところで風によって飛ばされたヘアーは保険が下りるの

だろうか?板東英二さんにでも聞いてみようか。