コインブラ大学の町。 | 添乗員 森田 世界の旅

添乗員 森田 世界の旅

放浪癖 バックパッカー 酔っ払い まじめな添乗員 恐妻 かわいい子供
ハネムーン

4月7日、朝のコインブラ。

1179年ポルトガル王国が建国して以降首都となる

コインブラだが6代目デニス王の時には全域でレコンキスタも

完了し都はリスボンへ遷都する。

モンデーゴ川を見下ろす山の上に建てた王宮は空き家に

なりコインブラも寂しくなると思いきや、

 

デニス王はコインブラ大学をここに創立(1290年)

し、王宮は大学施設へと変わった。

王宮の時一番広かったホールは帽子の間、歴代の王

の肖像画がかかるが大学になってからは、大学の重要

な儀式(総長の受任式、認証式、、)がここで行われている。

試験の間は資格認定前の厳格な問答が行われる部屋、

あまり大きな部屋でなく壁にかかる歴代総長の肖像画

も1701年までだ。ここは王宮時代の寝室だったところ。

外に出て王宮から続く施設の多くが大学となって以降

増築された部分だが、1724年に造られた図書館が

ポルトガル最高級の文化財。それまでに集められた30万冊

の図書はどんな教会よりも手が込んでいるかと

思える装飾で飾られている、撮影は不可なためないが

コインブラに来るならば図書館付きのツアーで来ると良い。

王宮の時代から使っている付属のサンミゲル礼拝堂も

また凄い、18世紀に改装しバロックの祭壇に壁一面の

アズレージョ、天井の唐草模様とポルトガルらしさ満載、

巨大なパイプオルガンもまた独特だ。

モンテーゴ川へかけて広がる城下町は

700年前から学生の町となる。

 

この後この町を歩くのだが、

足元にはローマの遺跡があり、モスク跡に建設した

12世紀の古い(旧)大聖堂に8世紀アラブ時代の城壁の門、

コインブラで生まれたファドは学生のセレナーデ、

王家時代のペドロとイネスの恋物語に天正の少年使節の

少し前ザビエルとともにこの地へやってきた日本人信者

ベルナルドの話、ファティマの奇跡の目撃者ルシアの話、、

 

ネタの尽きないコインブラの町を散策し、

最後にコンペイトウを買って、午後はモンサント

へ向かう。