エジプトの信仰に理解を示したプトレマイオス朝時代の2つの遺跡。 | 添乗員 森田 世界の旅

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ハネムーン

ルクソールの南108㌔エドフ。
船はもう夜のうちにエドフに到着しており、
朝6時45分船を出てまだ涼しさの残るエドフの町を
観光する。


馬車に乗って向かうは、エジプト1の保存状態で
カルナック神殿に次ぐ規模のホルス神殿。

 

 


クルーズ船の客が馬車に乗り続々とやってくる。


カルナック神殿とは時代は1000年以上違い、

時代は紀元前332年
アレキサンダー大王のエジプト征服によって終焉した
古代エジプトの歴史、
アレキサンダーは部下の一人プトレマイオスをエジプトに
送りプトレマイオス朝(紀元前304~30年)の王に即位させる。

アレキサンダーもこの王も幸いエジプト人の信仰に理解を
示し、そしてそれを利用することで上手いこと統治と
繁栄を掴んだ。


エジプトの神話にて、ハヤブサの頭部を持つ天空の神
ホルスが、砂嵐をも巻き起こす強靭で精力の強いセトの
神と戦った場所に、その勝者ホルスに捧げた神殿を造る。

 

 


中庭を囲う列柱にギリシャの技術と趣味を見るが

 

 

 

 


内部は新王国時代の神殿と同じく、緩やかに昇る回廊、

 

 


神話の世界を描き、内側に外壁に

 

 


ホルス神の栄光を全ての壁で讃えている。

 

 


二つの列柱室を抜け奥に行くほど狭くなるのも
神王国時代に合わせ至聖所にたどり着く。


そんなホルス神殿の観光を終え再び馬車で船へ戻り
各々の時間を過ごす。

船内で4度目なのに美味しいブッフェを取り
エドフから南へ60㌔行くとコムオンボに到着。

船は同じくプトレマイオス朝時代に建てられた神殿の
横に着く。

 

 


コムオンボ神殿にはホルスにワニの頭をした農耕の神
セベク神を奉ったもの。
新王国時代トトメス3世が建て残骸となっていた物を
土地の人々の信仰のためプトレマイオスの王が再建した。

 

 


今日の二つはエジプトを征服しつつも土地に上手く融合し
歴史を築いた時代のもの。


壁には医学の神インホテプと外科手術用具までもが
刻まれている。
保存状態がイマイチなのは2000年前に起きた自信の影響と
言うからいやはやエジプトの歴史は深く壮大だ。

 

 

 

 

 


今日も夕方の風を浴びてデッキでティーが振る舞われ

 

 


三日目の夕日を眺める。ルクソールのナイル河岸には
麦畑が広がり中洲などで牛の放牧風景を眺めたが
ここに来てナツメヤシの木の割合が増える。
そうサハラも深く内陸に差し掛かりアフリカの黒人が
多いヌビア地方に入っている。

 

 


今夜は船でそんなヌビア人が歌と踊りと演奏のショーを
見せてくれた。


5度目でも美味しい船内ブッフェ、僕はすっかり
スィーツ男子さ、酒は飲まぬが食って寝る船旅も
明日で終わる。