バルト三国 マツタケと亜麻仁油 | 添乗員 森田 世界の旅

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 今回のバルト三国の旅は、ヘルシンキから航路タリン

その後陸路でエストニア、ラトビア、リトアニアに行き、

また戻りながらヘルシンキという旅程だった。

 

 片道600㌔、北緯60度から54度まで。

 

北海道宗谷岬は北緯45度、北海道よりずっと北国の旅。

 4月20出発、平均気温は最低4度 最高15度

曇りの日は10度ぐらい。冬の格好が必要だ。

 

 天気は良かった、長い冬が終わる気配がした。

 

森の白樺や町の菩提樹はまだ葉をつけていなかったが、

ついた日から帰りの一日まで晴天に恵まれて穏やかな日が続いた。

 ダウンジャケットは着っぱなしだったが。

 コウノトリの姿もあった。

 

 28名様のご参加があった。

 

 バルト三国へ来られるお客様は海外旅行初めてです、

またはヨーロッパ初めてです。という方は少ないだろうとは

想像するが、ツアー三日前の打合せで行程に目を通すと

僕の(この旅行社の)経験ではあまりない自由食が多かった。

さらにホテルはというとレストランのある街中へは徒歩圏内になかった。

 僕に経験が沢山あり右も左も横からも下からも、まさに

ストリップ劇場のように知り尽くしていれば、気の利いた

食事の案内もできるだろうが、、、不安の多い出発だった。

 

 結果は多くの方にご満足頂いたツアーになった。

 

 それはお客様が旅のツアーの常連であり経験値の高い方々

であったからで、細かな問題は何のそのと、いうお客様に恵まれたからだ。

 

 ガイドさんは現地の英語ガイドで添乗員は通訳者、

これもハードルが高く、うまい日本語で聞いたことを伝えるのは

やはり何度も行っているところが良いし、

 長いバス移動も何か気の利いたアナウンスをしたいと

思うと勉強が必要になる。

 前夜の勉強で知ったことを今日ずっと前から知っていた事の

ように話す。

 嘘を言わないように真面目な顔をしていたら、最後まで真面目な顔

で終わってしまった。

 色々と見聞の高いお客様へ笑いの一つも提供せぬまま。

 

 エストニア、ラトビアと赤松の林が永遠と続く。

 

 

 添乗員さん、ココではマツタケは採れないの?

 

 

 僕は答えられなかった、

 

 その夜ワイフ、いやWi-Fiの届くところで、インターネットのヤホーに

聞いてみた。

 あるらしい、うじゃうじゃあるらしい。フィンランドのアカマツ林だが

世界の果てまで行ってQ、という番組では一時間で200本近くとれたと、

そして現地人はその匂いは受け付けず食べないキノコだと。

 しかし遺伝子構造はまさに日本のそれと同じなのだと。

 北欧からはフィンランド、バルトからはリトアニアで日本への

輸出が始まっているらしい。

 バルトの早い秋、8月の終りに赤松の林に入ってみようか、


 
今年の夏の

海外旅行をバルトにしようかと、帰国後妻に訪ねると、

 私はマツタケ嫌いなの、あの匂いが。と却下だった。

 彼女にはエリンギのほうがいいようだ。

 ドイツ人かっ、北欧人かって言いたくなる。

 そういえば読んでる本も、ドイツ流ケチの楽しみ方、とか、

北欧流超ドケチ術とかそんなのばっかりだ。

 

 話がそれた。

 

 

 今回はホテルは郊外だがその分スーパーは近くにあった。

 

 

 リトアニアはリネン製品で有名です。亜麻植物の茎の繊維の

 

織物は良いお土産です。

 リネン?

 前職であるラブホテルの清掃員時代、先輩によく

タオルはリネン袋に入れて洗濯屋にもって行ってね、

と、よく言われたあのリネンか。

 ヤホーに聞いてみた。

 亜麻に種子は搾油し亜麻仁油として食用に。オメガ3を含み

頭がよくなり、アレルギーも改善されると。

 

 頭がよくなるはいいが、上の娘が軽いアトピーなので、アレルギーという

 

言葉に弱い。




これがそれ、亜麻仁油。

結果、これが今回の唯一のお土産に、一本3ユーロ弱、250ml。

リトアニアの一般的なスーパーより。

 

 いま日本では、オメガ3がはやっているらしい。エゴマ油が品切れで

 

亜麻仁油に日本人の目が向いていると。

 3ユーロという値段を聞いてもっと買ってくればよかったのに、

と珍しく反応があった。

 次回はもっと買おう、そしてもっと紹介しようと思った。

 

 2015年1月リトアニアの通貨がユーロになり、三か国とも

 

すべてユーロになった。

 リトアニア滞在も1泊か2泊なので両替の加減がわからずに

少ししたり全くしなかったり、以前は購買意欲を消していた方も

多かったと思うが、これからは違う。

 リトアニアのスーパーでは亜麻仁油をお土産にどうぞ。

 

 

 これをお読みいただいている、今ツアーの方がいましたら

 

本当に未熟な添乗員でしたがお付き合い頂き誠にありがとうございました。

                   添乗員 森田洋平