・オメガ3とは?
オメガ3の効用としては、動脈硬化や血栓を防ぎ、血圧を下げるほか、LDLコレステロールを減らすなど、さまざまな作用を持っています。
α-リノレン酸、EPA・DHAを総称して呼ぶ脂質の種類で、正確にはα-リノレン酸が必須脂肪酸ですが、EPA・DHAもα-リノレン酸がないと体内で合成されないため、広い意味でEPA・DHAも必須脂肪酸と呼ばれることがあります。
オメガ3系脂肪酸といえばEPA・DHA
これらは「よい」油で、天然のサケやサバ、イワシなどの魚、オキアミ、ある種の藻に含まれている。また牧草飼育牛や、放し飼いの鶏の卵にも少量含まれている。
EPAは全身に対して抗炎症作用があり
DHAは、脳を組成する重要な成分で
健康な脳細胞に豊富に含まれています。
◆EPA・DHA
特に。魚に多く含まれる成分で、肉食が多い現代人にとって、ほとんどの人が不足しています。
実は魚以外にも含まれてはいる食材はありますが、微量であるため、実質魚以外から摂取することは困難とされています。
特に青魚に多く含まれています。
α-リノレン酸と同じように酸化しやすい脂質ですので、焼いたり揚げたりすると、本来含まれているEPA・DHAを効率よく摂取できないこともあります。
お刺身など効果的です。
魚とまったく同じ成分ではないですが、「くるみ」もそれに近いものを手軽に摂ることができます。
もう1つのタイプのオメガ3系脂肪酸は、α-リノレン酸(ALA)です。
◆α-リノレン酸
亜麻仁油やえごま油に多く含まれ、これらの油を使用する方も増えてきていますが、
オメガ3は非常に酸化しやすい油です。
特にオメガ3は酸化のスピードが早く、ボトルの封を開けた瞬間から酸化が進んでいきます。
酸化した油は毒素ともいえる物質を含むため、上記の油を使用する際は使用方法と容量&使用期間に注意が必要です。
直接飲むかサラダなどにかけるかがおすすめです。
一方、オメガ6系脂肪酸も脳を正常に働かせるための必須の成分ですが、現代人は、これをリノール酸という形で過剰に摂取しています。
DHAやEPAといったオメガ3系脂肪酸には抗炎症作用があるのに対して、オメガ6系脂肪酸は、人体の炎症の経路で使われる原料です。
積極的な接種はお勧めできません。
最近ではADHD(注意欠如・多動症)という名前をメディアでもよく聞くようになりました。
ADHDの子供達は、集中力が続かず、多動性や衝動的な行動が見られます。
投薬治療もありますが、20~40%の子供には効果がないということです。
ADHDと診断されていない子どもたちも含めて、オメガ3系のサプリメントを摂取することで注意力が改善したという
ある研究によるとオメガ3脂肪酸がADHDの症状を緩和するということが分かりました。
しかし、全員の子供達に効果が出たわけではありません。
ただ私たちが疑問に思ったのは、この実験が、オメガ3がきちんと子供達の体内に摂取されているのかどうかを加味した上での実験結果かどうかということです。
このオメガ3はDHAやEPAというもので、人間の脳や体、神経系にも重要な役割を果たします。
脂肪の多いサケやマグロ、ホウレンソウ、ナッツ類に多く含まれています。
実験では、ADHDではない子供はADHDの子供よりオメガ3を含む食べ物をより多く食べており、オメガ3を多く摂取できていない子たちは湿疹、乾燥肌、爪がもろくなるなどの症状が見られるということです。
ですが、この実験において最初の段階で実験対象の子供たちにオメガ3が不足しているかどうかの事前確認はされていませんでした。
実験では、ADHDと診断された6歳~18歳の92人の子供達を対象にした実験を行いました。
そのうちの半分の子供達を、オメガ3やEPAを摂取しているグループ、残り半分の子供達にはプラセボが投与されました。
実験は12週間続きました。
継続的な行動観察、注意、警戒、衝動性の客観的認知評価をして、試験の開始時と終了時に子供達の行動を測定しました。
血液中のオメガ3が不足している子どもたちは、EPAを服用した12週間目には、より注意力が増しました。 偶然ではなく、統計的に有意な結果が出ました。
一方、オメガ3が不足しているEPAグループの子供は、一部のADHD症状、特に衝動性が悪化していることがわかりました。やはりADHD症状を緩和するには十分な量のオメガ3が必要であることを示唆しています。
現在、EPAの推奨用量はありませんが、専門家は、リタリンなどの薬よりもオメガ3を選んで飲んでいる患者は、少なくとも12週間続けて1日750ミリグラム以上のDHAとEPAの組み合わせたものを服用することを提唱すると発表しています。
研究は、栄養学研究に適用される個別化医療(「高精度医療」とも呼ばれる)の概念を使用した最初の研究です。
オメガ3がADHDのすべての子供に効果があるとは限らず、場合によっては有害でさえあることを指摘する最初の研究でもあります。
このため、ADHDの子供は医師の監督下でオメガ3のサプリメントのみを服用する必要があります。
また、子供たちは、特にリタリンなどの薬で十分な結果が得られているのであれば、薬からオメガ3サプリメントに切り替えるべきではありません。
もちろん、ADHDの子供たちがオメガ3を多く含む魚を積極的に食べるようには促すべきではあります。
また、精神病性障害の病歴のある10代と20代前半の被験者に魚油を与えた
この7年後に医師が被験者を診察すると、プラセボ群の40パーセントは完全な精神疾患に移行していたが、魚油を摂取した被験者のうち精神疾患に移行していたのは10パーセントだけだった(つまりリスクが4分の1減った)。
その上、脳機能がかなり改善し、疾患の症状を抑えるための薬の量も減っていた(それ以前は、精神疾患を抱える成人がオメガ3系脂肪酸を摂取した場合、結果はまちまちだった。
だが、この研究は治療が早いほど効果も高くなる可能性を示している)。
参照
大紀元
president online
他