ベランダであくびをしたら
あなたがコーヒーを持ってきてくれた

パジャマに一枚羽織り
何を見るともなく
ぼんやりと朝の空気を浴びていた

ときおり空を眺めながら
雲の数を数えてみたり
頬づえついて目を閉じたり

幸せを感じながら
スズメの声を聴きながら
風の匂いを嗅ぎながら


ベランダであくびをしたら
あなたがコーヒーを持ってきてくれた

これ以上の幸せはないな
小さく呟いてあなたを見つめた