ヨシガ艦長・・お亡くなりに(笑)

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「現空域から緊急離脱!」テティスの体当たりを見て、離れようとする戦艦。しかし遅い。ゆっくりと離れてゆこうとするそばから、銀の球体と化したテティスに体当りされ爆発してゆく。

「加速器に負荷がかかり過ぎています。限界までおよそ6分。こちらからレーザーなどの攻撃をする場合、シールドを最小限まで弱める必要がありますが、レーザーを使っての攻撃をしてはいかがでしょう?」とオリオンは言った。

 

「そうね。レーザー攻撃に切り替えるわ。艦隊から離れて、レーザー照射。」とアルテミスは言った。「かしこまりました。合衆国艦隊から2万キロ離れたのちレーザーを照射します。」とオリオン。

 

合衆国軍は混乱していた。逃げようとしても速度が圧倒的に違うのだ。まるで人間からカタツムリが逃げているようだ。テティスは必死になる必要などない。2万キロの距離に到達したテティスはシールドを最小にしてレーザーを照射した。合衆国軍艦隊の中には助かった、と思ったものもいたが、強力なレーザーに焼かれて爆発してゆく艦隊。

アルテミスの大嫌いなヨシガ艦長も船と一緒に吹き飛んだ。

 

「現在、敵艦隊残存率46%。攻撃を続けますか?」オリオンは言った。「いえ、もういいわ。こちらの勝ち、って解釈でいいわよね?もし降伏しないようなら再攻撃するわ」とアルテミスは言った。

 

敵艦のホログラムに映し出されたアルテミス「降伏するなら・・残った人達を攻撃しない。どうしますか?」この通信は艦隊全てに向けられている。