日向ぼっこ^_^ 近所の半野良シリーズ笑

 

 

 

 

 

メラに撮られたくないとも思ってはいないから、多少は写真もネットにはある。だが顔を知る人は少ない方かもしれない。太陽系一の富豪にしては。

 

「お前なんで顔知ってるの?」と艦長。「大富豪って好きなんです。」副官はハッデンから顔を逸らし、少し後ろ向きに顔を向けて艦長に小声で言った。

 

「私は無闇に攻撃するつもりはない。降伏すれば命は奪わない。」とハッデンは言った。しかし・・こんな急に降伏を勧告されて軍人が、はいそうですか、と従うだろうか?

 

「ハッデンさん。あなたは合衆国軍の戦艦を攻撃したんですよ?それなのにいきなり降伏勧告って・・こちらに味方の船が向かっています。あなたこそ降伏した方がいいんじゃないんですか?」とチョプラ艦長は言った。

 

「チョプラ艦長。私たちに逆らってもイイ事ないわよ?」アルテミスが割って入った。「ごめんなさいハッデンさん。」

「構わないよ。」ハッデンはなんという風もない。

「なぜ私の名前を知っている?」とチョプラ艦長。

「そちらのコンピュータを乗っ取ったから。」アルテミスは言った。

「もう攻撃も出来ない筈よ?」とアルテミス。

 

チョプラ艦長は小声で「試しにレーザーを撃ってみろ。」そう言った。ハッデンに聞こえてはいないが、ハッデンには大方の予想は付いた。そしてアルテミスには筒抜けなのだ。

「・・撃ってみろって・・本気ですか?・」副官は言った。

「ああ本気だ。いいから・・これは命令だ・・」チョプラ艦長は言った。

 

副官はレーザーの発射管制を自分のコンソールへと移行した。こっそりとボタンを押す。しかし・・何も起こらない。何回か押してみた。しかし全く反応がない。