「了解しました。太陽を重力ターンし小惑星帯へ向かいます。到着はおよそ2週間後です。」ロシナンテは静かに言った。「2週間かー食料はあるのかな?」思いついたようにヤマダが言った。



ちとぶっさ?笑



ハッデン登場

 

「お越し頂いて、ありがとうございます。」ミンチン博士は満面の笑みを浮かべてハッデンを出迎えた。「ミンチン博士、お元気そうで何よりです。アルテミス達は元気ですか?」ハッデンは言った。彼はミンチン博士のパトロンのようなもの。厳密には地球合衆国政府の最大のパトロン。太陽系でも最も巨大な企業のceoだ。

 

「早速アルテミス達に会いたいですね。なんでも彼女の力が増大しているとか?」とハッデン。

「お送りした報告の通りです。もちろん他の二人の力も増大していますが、アルテミスは飛び抜けています。戦闘機で戦いながら相手の機体を破壊できます。他の二人は戦闘に集中してしまうと、攻撃の精度が下がってしまいますが。」ミンチン博士はアルテミス達がいる部屋に向かいながら言った。

 

「やあ、久しぶりだね、3人とも。」ハッデンは言った。「こんにちはハッデンさん。お会い出来て嬉しいわ。」とアルテミス。「ども・・」これはリクト。

「こんにちは、ハッデンさん。」タカシは言った。タカシもハッデンの事は好きだった。不思議と力を持つ自分たちを恐れない。

「お待ちしておりました。ハッデン様。」先に到着していたオリオンの端末が言った。

 

「アルテミス、君は戦闘しながら相手を破壊する事も出来るんだって?」ハッデンは言った。「そうよ、出来るようになってきたの。自分でシールドを作りながらも出来るわ。」とアルテミス。

 

「ホントに?そんなことまで?」タカシは驚いて言った。僕達より遥かに上に行ってしまったようだ。大丈夫なんだろうか?僕たちは、お払い箱になってしまうのかな?不安そうにリクトの方を見る「そんなことにはならねえよ。」リクトはタカシに耳打ちした。

 

「ではアルテミス・・・君は今ここで、私を殺すことも出来るんだね?」ハッデンは微笑んでいる。「何故?そんな・・そんなことはしないわ。私・・そんな風に見えるの?」アルテミスは驚いた。私は、そんなことをして嫌悪されるのだけは嫌。だから心も読まないようにしていたし、すごく尊重しているつもりなのに・・・。

 

「ああ、ごめんよアルテミス、そんなふうに思っていはいない。ただ可能性を言っただけなんだよ。それに「私を」と言ったのは言い過ぎだね。誰かを、だ。例えば敵を。」ハッデンは言った。


「殺していい人?それなら出来るわ。」アルテミスは言った。彼女は時々、道徳心などないかようなことを言う。「そう。殺してもいい人だ。それなら出来るんだね?」彼はあくまでも優しく言った。

 

早速、火星軍掃討のためにアルテミス達の出番が来た。

「あの子供、アルテミスと言いましたかな?実戦投入いたしましょう、大統領。」合衆国軍、総司令官が言った。

彼は超能力者などというものは、人類にとって危険だと思っている。あわよくば戦闘で死んでくれればいいと。

 

「まだ・・子供ですよ?」大統領秘書官が言った。「それがどうした。君は黙っていればいい。」と総司令官が言った。

 

「まあ、あんな力を持っているんだ。そう簡単には死なないだろう。それに、役に立ってもらわなければならない。大変な費用をかけたのだからな。」合衆国大統領が言った。

 

 

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