オレンジエクスプレス。
近年の箱根駅伝で、法政大学がこのように呼ばれるようになりました。
本年の黒地獄本番の火曜日企画記事は、陽春の黒地獄に引き続き、
オレンジ色がシンボルカラーの俊足列車をご紹介致します。
急行や特急に限らず、快速でも準急でも鈍行でも、
オレンジ色の俊足列車ならオレンジエクスプレスとしてご紹介致します。
黒地獄本番最終週第10週を迎えた本企画第15回は、
JR中央線の複々線・中央急行線
です。
市ヶ谷〜飯田橋
JR東日本・中央線は御茶ノ水~三鷹間が複々線となっております。
オレンジ色の快速・特急あずさ等の走る線と、黄色の各駅停車の走る線に分かれております。
そのうち、快速線のほうは「中央急行線」がJR東日本社内での正式名称なのだそうです。
快速列車の走る線ですので、中央「急行」線の名称は理に適っております。
その起源は、1933年(昭和8年)に東京~中野間で運行され始めた急行列車なのだそうです。
1961年(昭和35年)に、急行料金を取る急行「アルプス」の登場により、それまでの急行が快速に改称されました。
オレンジ色の車両が初めて導入されたのは、1957年(昭和32年)のことでした。
当時の急行電車に新性能電車の101が導入され、中央線の輸送の改善に貢献するとともに、中央線のシンボルとなりました。
急行用としてオレンジの101が入りましたので、快速に改称されるまで約3年間、中央線の急行は「オレンジエクスプレス」だったということになります。
その史実を知り、本企画の最終回第15回はこの中央線を選んだ次第です。
オレンジエクスプレスといえば、中央線には法政大学の最寄り駅が3箇所あります。
市ヶ谷:市ヶ谷キャンパス(快速は通過します)
東小金井:小金井キャンパス(理工学部)
西八王子:多摩キャンパス(経済学部等・駅からバス20分)
法政大学とオレンジエクスプレスの快速
飯田橋〜市ヶ谷
ついでに、今はなき「アルプス」。
アルプスは湘南色(緑とオレンジ)ですので、これもオレンジエクスプレスでした。
アルプスといえば、法政大学の応援曲(アルプス一万尺)のひとつとなっております。
まさに、中央線はオレンジエクスプレス。
昔は101が急行列車として活躍していたことを、初めて知りました。
これが、中央線のオレンジエクスプレスの歴史なのです。
黒地獄火曜日の企画記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。
海の日に旅をされる方々、どうかご安全に。