27系統は、新御堂筋や箕面トンネルを経由するため、とても快適でした。
希望ヶ丘への道は本当に過酷なのか!?とすら錯覚してしまうほどでした。
しかし、ここからが本番でした。
箕面トンネルの入り口までは、栄えておりました。
栄えていたのはここまで。
この新名神高速道路とのジャンクションを越えると、急に風景がニッポンの原風景に変わって参ります。
いよいよ、山岳区間に挑みます。R423を走ります。
これは奥多摩か!?
と思うような光景でした。
(奥多摩とは、東京都の山奥の地域です)
山あり川あり谷あり、そして棚田まで!
大阪にも棚田があるのか!?
それからもう一つ驚いたのは、このような山岳区間にも、きちんとした屋根のあるバス停がいくつかあることでした。
ここは池田からの便も入るものの、2時間に1本しかありません。
もっといえば、千里中央からここを通る希望ヶ丘行きが少ないのです。
(後日ご紹介しますが、希望ヶ丘→千里中央方面は朝の数本のみです)
これでは、関鉄バス基準(関東鉄道バス・茨城県)でも本数が少ない路線です。
ぐんぐん標高が高くなり、カーブの多さにも耐えながら阪急バスは走ります。
エンジンのうなりも最高潮に達します。
新しい車両にしては、やたらとビビリ音がするほど、激しく揺れます。
座っていても、吊り手を常に持たないと危険なほどの揺れです。
成田空港の近所の町、栗源(くりもと)や多古への路線も、たしかにカーブや坂道はある。
それでも、そこまで危険ではありません。また、対向車の待避まで必要なほど道は狭くはない。
阪急バスは、何度も対向車や後続車の待避をしておりました。
ここまでくると、栗源や多古、戸塚(神奈川県)や京都の桂坂など、物の数にも入りません。
へたをすれば、箱根の山より厳しい山岳路線かも。
まさに、坂道系のなかの坂道系路線です。
豊能の山は 天下の険
箱根の山も 物ならず♪
そう歌いたくなるような光景でした。
そうこうしているうちに、ローソン(豊能町余野店)が見えてきます。
ここを過ぎると、余野(東能勢中学前)に着きます。
ここはターミナルとなっており、折り返し場や待合室があります。時間調整をすることもあります。
ここまで約30分です。
しかし、休日だったのでたまたまでありましょう。
平日ですと、こうはいかないかも。
ここを過ぎて少し進むと、ようやく希望ヶ丘に入ります。
それは次回に。