一旦滝の茶屋で途中下車をし、山電の直通特急の旅を続けます。
滝の茶屋に降り立ったのは夕刻でしたので、ここに停車する姫路行きの直通特急に乗車できました。
明石まではチンタラというていたらくでした。
ところが。
明石を過ぎて、JR神戸線の新しい快速電車から離れると、直通特急が急に特急らしい走りになりました。
例えば、山陽明石~飾磨間の35.2kmは、直通特急で28分です。
表定速度(停車時間を含めた平均速度)は実に76km/h!
また、JR神戸線の古い快速電車は明石からは各駅に停車するようになります。
さらに、JR神戸線は加古川までは普通電車が1時間に4本ありますが、加古川から先は2本になってしまいます。
対して山電は、直通特急も普通車も、1時間4本ずつです。
本数の多さや、山電だからこそアクセスしやすい地域も多く、利便性という意味で山電に分があります。
しかもこれは、京急の快特(横浜~三崎口:約61km/h)より速いのです。
横浜~川崎間は、もちろん京急の勝ちです。
新しい快速電車と比較され、遅いと思われている山電。
でも、山電の直通特急は実はこんなにも速かったのです。
停車駅も少なくなり、より特急らしく、速い走りになります。
明石から先の通常の停車駅は、東二見、高砂、大塩、飾磨のみです。
また、先日ご紹介したように、荒井や白浜の宮をはじめとして、工業地帯の利用者も多くあります。
朝夕は、直通特急が荒井と白浜の宮にも停車します。
通勤時に走るS特急は、姫路~東二見間は各駅に停車します。
阪神梅田まではいきません。
あの速さには、本当に驚きました。