わしらは一生、街から隔離された、この豚小屋にぶち込められたなかで過ごすことになるんかのう。
わしらは一生、無味乾燥な段ボールとがさつなオッサンに囲まれ、むなしく生きるしかないんかのう。
わしらは一生「届いてない」「早くしろ」「(出荷を)止められない」「(在庫が)合ってない」と罵られ、喚かれながら暮らすしかないんかのう。
わしらは一生、うまいもん食うて、まぶいスケ(註:きれいな女)抱いて、という夢はあきらめて過ごすしかないんかのう。
これが物流の現場の現実です。灰色の世界です。