旅行先でジャケ買いしちゃった作品です。
誰かがルールを破ると住民全員が黄金になってしまう世界。
ユートピアのようなディストピアのような。
そんな世界で、誰が黄金律を作ったのか。
黄金律を破ったと評価するのは誰か。
制作者の意思を酌んでネタバレは可能な限り避けたいと思います。
サクッと遊べる作品なので興味が湧いたのなら是非遊んでみてください。
・ストーリー
「古代ローマ帝国の神秘的な地下都市に囚われ、
翻弄されながら生にしがみつく23人の命。
不穏な空気が漂う理想郷、
そして謎めいた黄金協。
1人が黄金律を破ると、
全ての住民が死に絶えるという。」
公式のサイトのストーリー説明はすっごい興味が惹かれます。
プレイヤはタイムトラベルしてこの都市を訪れることになります。
そして、もし自分や誰かが黄金律を破ったとしても、
時間が巻き戻されます。
何度も何度も同じ時を過ごし、黄金律の謎に迫っていく。
制作者の3名の方が中心となってこの作品が作られました。
なので正直、ボリュームはそれほど多くはありません。
ちょっとしたことがネタバレになってしまうので。
ストーリーについてはこのくらいにしておきます。
・システム
一人称視点でのアクションアドベンチャー作品です。
難易度の選択はありませんが、アクション要素はそれほど多くないので、
アクションが苦手だという方でも大丈夫だと思います。
弓矢などの遠距離武器での戦闘もありますが
エイムが苦手なら逃げちゃった方が楽だと思います。
この作品は探索と会話により、
キーアイテムやキーワードを集めることがメインとなります。
アクション要素は、キャラクタの移動ができれば充分です。
CERO Zですが、グロテスクな要素はそれほど無かったように思います。
人が黄金に変えられていくのは中々ショッキングなんですけどね。
この作品は、時間を繰り返して真相に迫っていくというもの。
このとき、時間が巻き戻される前に持っていたものついて、
ループ先でも所持していることになっています。
つまり、どうしても入手したいアイテムがあって、
それを窃盗などの黄金律を破る行為でしか入手できない場合。
分かりますよね。
エンディングは全部で4種類。
3個目のエンディングが一番到達し辛いと思います。
仮にトゥルーエンディングに到達して、やり直すことになっても。
何をすれば良いか分かっていれば一周は非常に短いです。
是非自力で全てのエンディングの到達を目指しましょう。
・キャラクタ
登場人物は多くはありませんが、それぞれの役割がはっきりしている印象です。
特に「ガレリウス」。
彼のような存在だけなら、世界はどれほど平和なのだろうか。
しかし、悪人ではないドゥリのような存在もあります。
黄金律が完璧で、かつ、その適用が完璧であったとしても。
そこに楽園は無いのかもしれませんね。
・トロフィー
タイムループ系によくある、少ないタイムループでのクリアトロフィーがあります。
トロフィーは、3回以内のタイムループでトゥルーエンドの到達が条件です。
攻略を参照しながらだと2回で到達可能でした。
上手くやると1回でトゥルーエンドに到達できるらしいですが……。
私はちょっとできる気がしませんでしたね。
バグ利用か、ルートが別にあるのか。
いずれにせよ、それほど難しいトロフィーはありません。
初見プレイで5時間ちょっとでクリアできました。
その他のトロフィーも集めて8時間くらいでプラチナを取れました。
絶対オススメしませんが、最初から攻略を見た場合。
2時間くらいで取得は可能だと思います。
絶対オススメしませんけど。
謎自体や謎解きにそれほど凝ったものはありませんが。
週末にサクッと遊ぶ作品としては完璧な出来です。
初見プレイをじっくり楽しみましょう。
・総評
スタッフの数が少ないことを考慮しなくとも面白い作品でした。
ボリューム不足感が否めませんし、
もっとキャラクタやアイテムの利用方法があってもよかったかも。
また、価格がフルプライスでは無いものの。
プレイ時間とのバランスを考えたらちょっと割高感が拭えません。
しかし、私は映画感での映画鑑賞料金くらいで購入したので満足度は高いです。
下手な映画を観るより断然この作品をオススメしますね。
結末についてはちょっと思うところがありますが……。
ネタバレを避けた言い方をすると……。
アサクリっぽいなぁ……。
急にとんでもないことを告げられる感じです。
分かる人には分かると思います。
日本が舞台のアサクリ楽しみですね
