PS VITAで発売された作品の完全版。
無印版を遊ぼうと思っていたらオーバードーズが発売されていました。
その上、PS+のフリープレイで配信されていましたね。
PS+のフリープレイで配信されるとパッケージ版が安くなりますから。
そんなこんなでパッケージ版を購入しました。
PS+のフリープレイで遊べばいいんですけど、ディスクで欲しいなって。
でも遊ぶのはダウンロード版だったりします。
複雑な情況ですね。
そんな私のカリギュラオーバードーズのプレイ日記です。
ストーリーについて。
とある高校での卒業式。
在校生代表の祝辞に対して、卒業生代表の答辞を読む男子生徒。
……とある高校での入学式。
在校生代表として祝辞を読む主人公。
祝辞に対して答辞を読むため、新入生代表として登壇する男子生徒。
主人公は男子生徒の顔にノイズが掛かって認識できないことに気付く。
驚く主人公は慌てて入学式の会場を後にする。
駅から電車で移動しようとするものの見えない壁に阻まれて駅の中に行くことが出来ない。
そんなときに一人の少女が話しかけてきた。
以前、何処かで会ったことのあるμ(ミュウ)という少女。
街の外はまだ作っていない、それに誰も街の外に出してはいけない。
そう言うμはさらに意味不明なことを続ける。
記憶を消したからメビウスの外に行こうとは思わないはず。
主人公は疑問を口にする、メビウスとは何か。
μはメビウスは自身が作った街と言う。
そして叶えたい願があれば叶える、だから街から出ていかないで、と。
そんな話をしていると光る小さな妖精のようなものが近づいてきた。
アリアと言う妖精のようなものはμに何かを言う。
すると、その言葉から逃げるようにμはその場を後にしてしまう。
μのライブを観に来ていたファンたちが主人公のせいでμが何処かへ行った。
そう言って主人公を取り囲んできた。
主人公とアリアは危機を察し逃げることにする。
逃げた先で一人の男子生徒に声を掛けられる。
同じ学校の生徒で入学式の様子を見ていた。
この世界の様子がおかしいことに気が付いていた男子生徒は主人公を助けようとする。
仲間の元へ行き、メビウスからの脱出を提案する。
しかし、話し声が大きかったため、μのファンに囲まれてしまう。
顔はノイズが掛かったようだ。
主人公はアリアの力を借り、ノイズの掛かった人、デジヘッドを撃退。
男子生徒と共にアジトへ。
そこには数名の生徒、皆メビウスからの帰宅を求める者たちの集まり。
その集まりの名前は「帰宅部」。
メビウスが現実の世界でないことに気付き、現実に帰ろうとする者たち。
序盤はこんな感じです。
ざっくりまとめると、電脳世界に閉じ込められた主人公たち。
現実に帰ろうとするが、電脳世界の居心地の良さからそれを邪魔する者たちがいます。
誰かが帰ってしまうと世界に綻びが出来、世界を維持できなくなるから。
現実に帰ろうとする者と電脳世界に留まろうとする者の戦い。
現実が辛いから電脳世界という理想を築いたわけですね。
それでもその理想から離脱し、辛い現実の下へ帰ろうとする主人公たち。
それぞれ理由はあるんですけど、留まろうとする者たちの気持ちもよく分かる。
一概にどちらかが善でどちらかが悪と言えないそういうストーリーです。
理想の世界のため、永遠に高校生活を繰り返しているメビウス。
私はちょっとしんどいですね。
何でも思い通りになるとしてもループするのは面白くないです。
私はとりあえずオリジナルのVITAのストーリー通り遊びました。
男性主人公で帰宅部ルートというヤツですね。
二周目で女性主人公で楽士ルートを遊びました。
男女の主人公での変化はキャラクタエピソードがちょっと変わったり、
温泉イベントくらいでしか変更はありませんでした。
男性主人公で鳴子ちゃんをからかったり、女性主人公で維弦くんをからかうのは面白いです。
つまり、そんなにストーリーは変わらないから好きな方を選べば良いと思いますね。
ただ、オーバードーズで追加された楽士ルート。
これが中々嫌な内容です。
帰宅部の部長として学士とμを追う一方で、
楽士の一員として待ち伏せしている帰宅部を撃退する。
楽士には楽士の正義があると言うか、残りたい理由があるんです。
それは分かるんですが、ラストは酷い。
60時間近く一緒に行動した部員たちに罵られるのは辛いです。
それほどのことをしている訳なんですけどね。
なぜそういう行動をしたのか主人公の理屈が分からないですからね。
ただ罵られるエンディングって感じでした。
ニーアの二周目のような感じかなって思ったら蛇足感が強かったです。
無理やり付けた訳ですから繋がりも変なところが結構あります。
永至のことはスッキリしますけど、それ以上でも以下でもないって感じましたね。
キャラクタについて。
主人公の声優が沢城姉弟と聞いてすっごい期待してました。
でも全然喋ってくれません……。
無口系の主人公です。
戦闘開始時、戦闘終了時、必殺技使用時くらいしか喋らない感じです。
すっごい勿体ない……。
ですが他のパーティメンバは中々豪華です。
帰宅部10人(9人)と楽士9人のからそれぞれ4人パーティを組みます。
エンディングを二つ見終わったら混合パーティも組むことが出来ます。
また、帰宅部の状態だと一般学生も仲間にすることが可能です。
その数500人以上。
この500人がそれぞれ悩み事を抱えていてそれを解決するクエストが発生したり。
パーティには★3の友だち(★1の知り合い?)であれば加入させることができます。
なのでトラウマクエストをクリアしなくても大丈夫なんです。
友だちになる方法も3回話しかけるだけです。
ロックされているキャラは因果系譜(相関図)で隣接しているキャラと友だちになれば解除。
中には5人連なってロックされているキャラもいるので中々大変なシステムです。
その上、友だちになればエントランスに呼び出すことが可能ですが……。
知り合いでも無い状態だと広大なフィールドから捜して話しかけないといけません。
これが本当に曲者です。
多くのキャラは常に動き回ってますし、マップに表示されるものでもないんです。
動き回っているため、話しかけるために5分待機したいもありました。
特にパピコのリラクゼーションエリア。
マップに入ったときには占い師以外のNPCはいません。
が、5分程経過すると段々人が来てすっごい数のキャラが歩き出します。
その上、キャラが重なっている場合が多いため、目的のキャラに話しかけられない。
一つの椅子から4人立ち上がることも……。
私は結構頑張ったんですけど、全キャラと友だちになれませんでした。
攻略見ながらなら捜せると思うんですけど、特に追加ストーリー的なものないようで。
また、トラウマクエストも使いまわしが多い。
500人以上のキャラが居るので仕方が無いと言えば仕方が無いのですが。
思い出のものを捜しているんだ、ってことで捜し物。
無事発見しても他のキャラもそれがクエスト目的だったり……。
何だか違和感のある仕様です。
500人以上のキャラが登場するものの、戦闘モーションは15パターンほど。
帰宅部と楽士でも被っちゃってる印象です。
メインキャラじゃないキャラの顔もほぼ一緒というか区別が付かないほどそっくり。
名前が違うだけなんですよね。
酷い嵩増し感というか何というか。
でもスキルポイントを得るためには便利なので、そう悪いことでもないです。
ちょっと期待し過ぎたようですね。
システムについて。
成長システムは、レベルを上げると基礎能力が上がり、スキルポイントが貰うます。
このスキルポイントは共通ポイントなのでスキルを取り終えた後で腐ることもないです。
レベルの低いNPCをパーティに入れてパワーレベリングすることによって、
大量のスキルポイントを得ることが出来ます。
なのでスキルポイントに困ることはないと思います。
装備は、3種のスティグマを装備して能力値を上げることが出来ます。
武器の変更は出来ません。
スティグマも純粋に能力値を上げるだけで基本的に特殊効果はありません。
トラウマクエストに必要なスティグマもあるのでそれぞれ1種類は所持していた方がいいです。
スティグマの売買は出来ず、宝箱から回収するか戦闘で敵が落とします。
所持上限は300なのでスティグマを捨てる必要が出てきます。
捨てることによってスキルポイントが得られるものの捨てるのが非常に大変です。
一つずつ捨てる仕様なのです。
まとめて~~とかお気に入りにしてそれ以外を~~とかは無いです。
中々不親切な仕様です。
戦闘システムは結構面白いです。
敵の行動が予測出来て、コマ単位でキャラの行動を決定します。
例えば……。
敵の行動予測で敵がガードしてきたとき。
一人目でガードブレイクして、敵を打ち上げ。
二人目で対空攻撃して、三人目で叩きつけ、四人目は回復動作などなど。
行動終了時に硬直時間が生じるので四人の行動を全部ずらしておけば、
四人目の行動後直ぐに一人目に繋ぐなども可能です。
敵に行動させる暇を与えないので敵のレベルが多少高くても完封できたりします。
しかし、戦闘の頻度はかなり高いです。
敵のレベルの方が高ければほぼ強制エンカウントですし、敵の配置も多いです。
難易度ノーマルであっても意外とピンチに陥ることが多かったです。
というか、かなりの戦闘回数を上述のようにコンボ繋ぐのは結構飽きてきます。
何とかなると思ってオート戦闘にしてたらピンチっていう。
因みに全滅するとタイトルに戻されるタイプの作品です。
セーブポイントは多いので小まめにセーブしておきましょう。
あとはオート戦闘。
これはもうちょっとAIに頑張って欲しいですね。
主人公キャラは絶対に操作しなければいけませんし、
敵が撃破されたとしてもその敵を攻撃しちゃう仕様です。
久しぶりにこういう仕様に出会いましたね。
最近の作品って敵が居なくなったら自動で他の敵にターゲットが移りますよね。
昔ながらの空振りシステム、私は結構好きですね。
ただ、オート戦闘は主人公も含め完全オートにして欲しかったですね。
まぁ楽をしようとするなっていうゲームからのメッセージかもしれませんね。
トロフィーについて。
男性・女性主人公それぞれでクリアする必要があるので二周必須です。
周回引継ぎ要素はメインキャラの親密度以外はほぼ引き継がれます。
マップ状況がリセットになるのはちょっと残念ですけど、宝箱は再配置されています。
メインキャラ以外の親密度は引継ぎなので一周目からトラウマクエスト埋めをしても大丈夫。
積極的に友だちを増やしていきましょう。
私のプレイ時間は表示で60時間。
リセットしたのも含めてもそこまで誤差はないと思います。
一周目・二周目共にマップはしっかり全部埋める努力はしました。
攻略を見ながら無駄な事をしなければ30時間ほどでプラチナトロフィーが取れると思います。
では、時間の掛かったトロフィーの紹介です。
・学校の真実
因果系譜でギザギザが付いている21人と親友になるというもの。
上述の通り、出会いたいキャラに容易に出会えない仕様なので大変です。
攻略情報なしだとたぶん100時間とか掛かっちゃうかも。
兎に角、一周目から親密度が0のキャラが居たら話しかけて友だちになっておくこと。
シーパライソの投票イベント中であっても兎に角話しかけましょう。
他は普通に遊んでいれば大体取れていると思います。
注意としてはキャラクタエピソードの選択肢は間違えるとスキルポイントを使うことになります。
最終的には余りますけど、無駄遣いしないに越したことはないです。
小まめにセーブしていきましょう。
特に帰宅部ルート上での永至の選択肢。
正解が一つしかない選択肢が連続します。
事前にセーブをお忘れなく。
元々がVITAの作品であるためPS4を基準として見ると色々と物足りない点があります。
グラフィックやモーションもそうですし、NPCの挙動の処理も気になります。
その上、ロードが若干長い印象を受けました。
すっごい長いわけじゃないんですけど、このグラフィックでこの長さ?ってなります。
これをVITAで遊んだとしたらこの作品の印象は異なったものになったでしょう。
VITAだとしたらすっごいよく出来た作品だと思いました。
続編の2は据え置き向けなので色々改善されていると思うので楽しみです。
2も完全版的なものが出るのかな?
出来ればそちらで遊びたいですよね。
るんって聞こえて来そうな作品でした