旦那さんの実家は奈良にある。
艶美は結婚当初、良い嫁になろうと思っていた。
旦那さんの実家に車で行くと大体4時間くらいかかる。
旦那さんが運転して、艶美はほとんど助手席で眠りこけている。
着くと、
「疲れたでしょう。お布団ひいてあるから休んでおいで。」
艶美「あ、ずっと助手席で寝てたんで、疲れてないです。」
「寝てても移動は疲れるわよー。寝ておいで。」
と半ば無理やり布団の部屋に促される。
なので、艶美はゲームをするが、うとうとして寝てしまう。
(寝るんかい)
そして
「御飯出来たよ。」
と起こされる。
ぎゃふん。
艶美的見解では、艶美はご飯を作らないとバレている。
いや、作れないと思われている。
と、こんな感じのルーティンなので、
いい嫁は早々に手放した。
義理の母は旅行が好きで、旅っぽい番組を見ては
「ここ良かったわよー。和美さんは行ったことある?」
と艶美によく話しかけてくるが、
艶美は地理が恐ろしく知的怠慢で、
どこのことを言っているのかさっぱりわからない。
なので、答えようもなくこの時間が苦痛であった。
なので、早々にいい嫁は手放した。
(艶美はそういうところがある)
一度旦那が私の幼なじみを誘って、奈良に泊まったことがある。
彼女は恐ろしくコミュニケーション能力が高く、
義理の父ともお酒を飲みながらやいのやいの言える。
そして旅行好きでもあるので、
義理の母とも話があう。
そして姪っ子にも細やかな気遣いが出来、
とても話が弾んでいた。
それからと言うもの、
奈良に帰省するときは幼なじみが
「今回は遠慮するわ」というと、
義理の父と母から強烈なラブコールが来る。
そう、艶美は無敵アイテムを手に入れた。
おかげで艶美はマイペースに奈良旅行を堪能出来ることになった🙃
今では夜話が弾んでいる義理の母と幼なじみを横目に
「お休みなさい。」
と、自分のタイミングで寝れる。
最高なのである。
これが艶美の義実家の帰省の仕方。
#艶美の言いたいだけ
#艶美は義実家でも朝ごはん食べないで通してる
#観光も気が乗らないとついていかない
#厚顔無恥なのである