さて、前回から五行色体表の勉強を始めようとしていますが、

表をご覧になってくださっているでしょうか。

正月なのでね、まだやらなくてもよいですね(笑)

 

東洋医学を学ぶ上で一番大事にしているのは季節によって身体が変わるということ、

春夏秋冬それぞれに身体のやっていることが違うことを頭に入れておいてください。

 

五行色体表では『五季』で表される部分となります。

 

これから寒さは本番となりますが、

暦の上では1月18日に土用に入り、2月3日に立春となります。

 

立春となればそろそろ春の準備が必要となってきますので、

まずは春はどういう季節か五行色体表で見ていきましょう。

 

春は『木』の行となります。その行をざっと見て大事なところをまずご説明していきますね。

 

春の『五色』は青・・緑のこと、新芽のイメージ

春は伸び伸び育つ

しゅんとなっているとおかしい

 

『五臓』は肝臓が一番がんばる、働く

『五腑』は胆のうが働きます。

春には肝臓と胆のうが良く働くことが正常ととらえてください。

 

春に伸び伸びとせず、覇気がないと肝臓がおかしいなって考えないといけない。

 

思いをめぐらせり計画を練ったりとう働き、欲望

あれやりたい、これやたいってそれに対して計画を立てて、決断するのは胆なので、

ウジウジしてどうしたらいいのかわあからないのは肝臓に問題があるわけです。

 

その他、新陳代謝を行う

脂肪を燃焼させる

エネルギーに変える疏泄作用があります。

 

肝は血を貯蔵する役割があるので、

全身の血液の供給にもかかわってきます。

 

『五主』は筋肉であるので、筋肉は肝臓が関与します。

体を実際動かして支えるのが筋肉。

骨を重要視する傾向が現代医学にはありますが、

実際は体を支えたり姿勢を作ったりするのは筋肉なのですね。

 

『五官』は目で肝臓と関わりが深い

見ること、目そのもの

目の病変は肝に関わる

 

『五華』は爪。爪が細かったり、ぺらぺらだったり

ざらざらしているとか、スジがはいっているなどがあれば

肝木に異常があるんだなと

 

『五志』は怒り。肝は精神活動を安定させる作用もあり、

イライラ、不安定は肝機能がうまくいってないということです。

 

肝臓、胆のうに不具合が生じると

怒りっぽくなる

欲望が満たされないと“きーーー”となる

不眠の場合、モンモンとして眠れない

身体の置き場がなく眠れない

子供の肝虫(かんむし)も字の通り肝の病変ですね。

 

恐れることもあり、

ものごとを決められなくて怖くなる

気が変になる、春によくいますよね

刃物ふりまわしたり、変態とか

春の、肝臓の症状になります。

粗暴になる

 

怒って悲しい喜怒哀楽が激しすぎる人

そううつの激しい人も

精神過敏、なんにでも反応してくる

独り言

青い顔になる

 

筋肉を司るので足がつるとか

胃や腸も不随意筋なので胃痙攣や腸ねんてんも肝の病変

解毒機能低下

リンパ腺が腫れる腋窩リンパがはれる、炎症

皮膚病、排毒できないために皮膚病になる

 

胆の異常の場合、

精神的な問題を胆のうは司っている

何かに追われているような気がしている

ストレスに弱い

人から何か言われたら気になる

 

ちょっと思いつくところをたくさん述べましたが、肝胆の病状、春はどういった季節かなどを頭に入れていただければと思います。

 

そして、問診などでそういった症状があれば、肝がかかわっているかも、と一つの診断基準となるわけです。

その他の症状や所見、脈診などから総合的に証は立てますので、その一つと考えてください。

 

これらの症状に対する対処法は次回に。

 

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