前回まで、陰性の薬の作用や陽性となるステロイド剤の作用についてお話してきました。

 

ステロイド剤の強い陽性で炎症の陽性の症状を抑え込むが、皮下にまだ炎症が残っているため、さらにパワーアップして炎症がおこってしまうということでした。

 

このステロイド剤の副作用を回避するためにはどうすればいいのか?


風邪の時の解説に出てきた、白血球(陽性)の働きがポイントになります。

動物の体は『炎症を癒す際にその部を陽性』にしようとします。陽性にして、温度を上げないと免疫機能が発令しないためです。

皮膚の炎症にも同様のことがいえます。そもそも、皮膚炎は皮膚を修復するために起こっている現象なのです。

修復機能が働き、進行していく過程で白血球が増殖するために皮膚炎の周辺の皮膚の方が温度が高くなる時期がきます。身体全体が発熱し温度が上がる場合もあります。

スリ傷をした時に傷の周辺が赤く腫れる状態がそれにあたります。

原因不明の皮膚炎においても治癒の過程でこの現象は起こるのです。


ここがポイントになります。

ステロイドは陽性であると何度もお伝えしてきました。

今回の標的は『皮膚炎』です。

治癒の過程で皮膚炎の周辺の方が温度が高くなる時がきますと皮膚が炎症を起こしている部分は周辺の皮膚よりも一時的に『陰性』になる時がきます。

そこで陽性の作用である『ステロイド』を塗布すると陰性の力を与えることになります。

人間は『中庸』(陰陽の真ん中)の生き物です。

皮膚炎の陰陽のバランスを整えて、中庸に導くことができれば病巣は改善できるのです。


長くなりましたがこれが副作用を避けるためのステロイドの使い方です。


まとめると

1.ステロイドは『陽性』、炎症は『陽性』、病気は『陰性』が多い
陰性は『膨張する・冷える・緩む』作用
陽性は『収縮する・温める』作用がある


2.炎症は『陽性』なのでステロイドの陽性を塗布すること自体は正しい考え方だが皮膚炎の多くは皮下に炎症が眠っているのでそれも含めた対処が必要


ということになります。

少し、難しいお話になりましたがここを理解できると体調不良や病気に対する対処が簡単にみえてきますので頭の体操だと思って、悩んでみて下さい。W

では、今回は以上になります。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

 


=======================

 

おかだ鍼灸整骨院ホームページ
 

今日から使える東洋医学セミナーホームページ

 

施術録ブログ『世界は陰陽五行でできている』

 

=========================