「お金」でマウントがとれると思ったら大間違い by キンコン西野

2020-11-27 09:40:05
テーマ:ブログ

※これは僕が勝手に短くまとめた文章です。あくまで自己流で、西野氏の本意とは異なる可能性が高いので、その点だけはご注意、ご理解下さい。



本題に入る前に、お知らせをさせてください。
二つあります。

一つ目は、明日(11月28日)から、東急プラザ渋谷で「えんとつ町のプペル展」がスタートします。


実は明日はプレオープンみたいな感じで、まずは東急プラザ渋谷一階の「shibuya-san」というところで、こじんまりとスタートして、12月4日から、東急プラザ渋谷の各フロアをジャックする感じで、個展という感じのものではなくて、「東急プラザ渋谷さんとコラボ」という感じですかね。


今、ボンヤリと考えているのは、12月4日から、映画『えんとつ町のプペル』の各シーンを見て回れるスタンプラリーをしようかな、と。

まだ表に出ていない映像を、各スタンプポイントで、どこよりも先に見れる感じのやつです。


あとは時期が時期なので、12月4日からは「プペルツリー」もご用意させていただきます。知っている人は分かると思いますが、ゴミ人間『プペル』って、クリスマスツリーみたいな形をしているんです。なので、館内に巨大なプペルツリーを飾ろうかと思っております。是非、東急プラザ渋谷さんに遊びにいらしてください。

とりあえず、明日(11月28日)から、まずは東急プラザ渋谷一階の「shibuya-san」で、こじんまりとスタートさせております。入場無料です。


 
そして、お知らせの二つ目。

毎度お馴染み、クラウドファンディング「SILKHAT」内で募集させていただいております『西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~』の受講者が6900名を突破しました。本当にありがとうございます。

こちらの講演会は、今の時代の人の巻き込み方や、モノの届け方について深掘りする内容となっているのですが、そういったことに関わるお仕事をされている方には是非、クラウドファンディング「SILKHAT」のプロジェクトページから、ご参加いただきたいのですが…実は今日の話が、これにチョット関係しています。

 
まずは、僕が働いてお金をいただいている理由を明確にしたいんですけども、贅沢な暮らしをしたいからでも、貯金したいからでもなく、「やりたいことがあって、それには予算が必要だから」です。

それは誰も見たことのない規模のエンタメの投資であったり、途上国とか、被災地とか、児童養護施設とか、そういったところへの支援であったり。


えんとつ町のプペルのオープニング主題歌のMVって、5000万円かかっていて、それを無料で提供させてもらっているんですね。今度、六本木ヒルズでさせてもらう個展も3000万円チョイかかっているのですが、入場無料です。

途上国とか、被災地や児童養護施設を応援するのにも、やっぱりお金が必要になってくる。


豪邸に住んだり、高級車に乗ったり…そういった個人で完結できてしまうものに僕は興味がなくて、やっぱり「面白いこと」とか「優しい未来」に強烈に興味があります。
 
それを実現する為に、好きなことをしながら働いて、お金をいただいているんですね。

もちろん今回の『西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~』もそうで、こちらの利益は映画『えんとつ町のプペル』のチケットプレゼントに全額まわされます。あ現時点で、6900人✖️3だから、20700名に映画のチケットをプレゼントできる。

みんなで一生懸命作っている作品を一人でも多くの人に観てもらえるのが僕の最大の贅沢です。

働いて稼いだお金というのは、結局、そういったことに『移動』させているんですね。
 
そのことを踏まえていただいた上で、「じゃあ、僕がこの一回(約1時間半)の講演会でいくら稼いでいるか?」ということを明らかにしたいのですが、6900名✖️5300円だから…約3650万円ぐらいです。

これは、あくまで今現在の数字で、講演会の受講者さんは、もう少し増えそうなので、最終的には4500万円とかになると思います。


もう一度言いますが、エンタメ投資か被災地支援に回すので、もちろん僕の手元には1円も残しませんが、しかし、1時間半喋って4500万円じゃないですか。

こうなってくると、もう、キンコン西野は「お金」では雇えないんです。

「ちょっとノリ気じゃない仕事かもしれませんが、1000万円あげるので、働いてください」と言われても、「いやいや、それだったら自分で仕事を作ります。そっちの方が大きなお金を作れるので」という話じゃないですか。


なので、僕が仕事を受ける時の線引きは純粋に「その仕事が楽しいか、楽しくないか?」のみなんです。


楽しければギャラが10円でもいいんです。むしろ、お支払いしてもいい。エンタメ投資だとか、被災地支援に回すお金は自分の仕事で作ればいいから。


でね、昨日です。

 
個人的に応援させていただいているメディアなので、名前は伏せさせていただきますが、とあるメディアのインタビューを受けたんですね。


これがいつもと違って、クライアントさんが絡む案件だったんです。若干、そのクライアントさんの宣伝が乗っかったインタビューです。


ただ、ちょっとややこしいんですけど、この間に入っているメディアはすっごく応援したいメディアで、そこからのお話しだったので、お受けしたんです。

で、現場に行くじゃないですか?

僕は、いつものように「おはようございま〜す」と入って、そのメディアの方も「お願いしま〜す」という相変わらず気持ちの良い感じなのですが、そのクライアントさんが「ういっす」みたいな感じなんですよ。

で、インタビュー中もずっとスマホかパソコンをイジっていたので、途中で「帰ろっかな」と思ったのですが、その後に同じ場所で別のインタビューが入っているので、帰っても、戻って来なきゃいけないので、よく分からないじゃないですか。

なので、「嫌な感じだなぁ」と思いながら、最後までインタビューは受けたのですが…これはくれぐれも間に入ってくださっているメディアさんに対しては何とも思ってないんです。ただ、そのクライアントさんに対して思うのは、「そんなに楽しくないのなら、お互いのことを思って、やめた方がよくないですか?」なんです。

なんか、すっごい「クライアントですから」みたいな顔をされていますが、ぶっちゃけ、いただいているお金なんて僅かなものなんです。

僕としては、その時間を使って普通に働いた方が、大きなお金が作れるんですね。

お金的に大きな仕事を後回しにして、小さなコッチの仕事を受けているので、お金でマウントをとられてしまうと、気持ちの整理がつかないんです。

「楽しくて楽しくて仕方がないことをやりましょうね」で集まってないと、辻褄が合わないんです。

でね、僕、「なんで、このクライアントさんは、ふんぞり返っているんだろう?」って、考えてみたんです。


一つ言えることは、「これまで、その調子でまかり通っていた」ということが大きいんじゃないかなぁと思いました。つまり、「買った方が上位」という考え方ですね。

古いんです。

それって、「影響力を持っている個人が自分一人でお金を作れない時代」の考え方じゃないですか。
昔は、強い影響力を持っていても、芸能事務所的なとことに所属していて、その事務所が全ての仕事の窓口になっていましたから、たとえば国民的アイドルでも、個人でお金を作ることはできなかったんですね。


だから、ギャランティーの問題を軸に「クライアント」「芸能事務所」「タレント」という縦関係が成立した。

でも、今はそうじゃないじゃないですか。
 
もう個人で影響力を持ってしまったら、YouTubeでも、ブログでも、クラウドファンディングでも、オンラインサロンでも、個人でお金を作ることができます。

で、一定レベル以上の影響力を持ってしまったら、もう、事務所が持ってくる仕事よりも、大きな仕事を自分で作ることができちゃう。僕、そうですよ。メンタリストのDaiGoさんとか、オリラジの中田君もそうかもしれない。まもなく、カジサックもそうかもしれない。

「自分達で仕掛ける仕事の方が人もお金もたくさん動く」ということになってきている。
 
そんな中、そんな奴らにギャランティーでマウントをとろうと思ったら、よっほどお金を払わないと成立しないですよ。もう「楽しいか、否か」でしかないんです。

インタビューが終わってすぐに、マネージャーと話をして、とりあえず、そのクライアントさんとは金輪際お仕事をご一緒しないことで話をまとめました。

で、気持ちが悪いので、ギャランティーもお断りしようと思ったのですが、僕が断っちゃうと、間に入っているメディアさんの時間が無駄になってしまうので、ギャラはお受けして、全額何かしらに支援します。


……ていうか、もともと支援するつもりだったらか、ここはちょっと複雑なんですけども。

 
小学校の頃、昼休みに1秒でも長く「ドッジボール」がしたくて、給食を秒で流し込んで、運動場に飛び出していったんです。


そこで一緒に「ドッジボール」をやったのは、「ちょっとドッジボールが上手いけど、そんなにノリ気じゃないヤツ」じゃなくて、「球も遅いし、すぐに当てられちゃうけど、ドッジボールがやりたくてやりたくて仕方がないヤツ」で、そいつとやる「ドッジボール」が楽しかったんです。


お金で折り合いがつかなくなった今、そういう人と働きたいなぁと思います。


ただ、これは僕だけの話じゃなくて、個人でお金を作ることができてしまう今の時代に、影響力を持っている人間は、みんな思っていることだと思います。
 
なので、既存のマウントが効かなくなってきているので、もっと言うと、「既存のマウントが効く相手」しか周りにいなくなるので、クライアントさんとかはチョット気をつけた方がいいと思います。