キンコン西野が今、エッセイを書く理由

2020-11-10 14:29:34
テーマ:ブログ


※これは僕が勝手に短くまとめた文章です。あくまで自己流で、西野氏の本意とは異なる可能性が高いので、その点だけはご注意、ご理解下さい。



本題に入る前に毎度お馴染みの近況報告です。

クラウドファンディング「SILKHAT」内で募集をさせていただいております『西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~』の受講者が4700名を突破しました。

今年はコロナで世界の形が変わったというか、予定よりも3〜4年早く未来が来て、オンライン化が進んで、淘汰されて、オフラインの価値も見直されて、モノの作り方、届け方が、大きく変化しました。

何がどう変わって、それに対して、僕らは、どうアプローチしていくべきか?

それこそ僕はオンラインサロンというゴリゴリのオンラインサービスもやりつつ、ゴリゴリのオフラインサービスである個展やイベント、スナック経営もしていて、ついには映画を公開します。

当然、2020年をどう生き抜き、繋いでいくか?は毎日考えていて、仮説検証を繰り返しています。

今回の講演会では、それらをまとめたレポートのようなものをお届けできたらいいなぁと思っております。

そんなこんなで、今日の本題です。

冒頭の話にも少し関係あったりします。

今、『ゴミ人間』という連載をしているのですが、その内容がビジネス書というよりもエッセイなんです。

その理由について、今日は少し。


僕はよく「なんで未来が分かるんですか?」と訊かれるのですが、未来がどうなるかなんて正確には分からないですよ。

ただ、未来には「おそらくやってくる未来」と「力技で作り出す未来」の二つがあると思っています。

たとえば、駅の自動改札機が作られはじめたら、まもなく切符を切る仕事は無くなるし、携帯電話が作られはじめたら、まもなく電話ボックスを作る仕事は無くなる。

スマホが普及しはじめたら、テレビではなくて、スマホの小さな画面でテレビ番組を観るようになるので、登場人物が多い「ひな段番組」はジワジワと減り始める。

このあたりは「おそらくやってくる未来」で、それに対して受け身になるのではなくて「ならば、ちょっとズラして、ここに持っていってやろう」というのが「力技で作り出す未来」です。

たとえば、オンラインサロンなんて、4年前は、一部のビジネスマンが、ビジネススキルを学ぶ目的でチョコっとやっていたぐらいだったんです。

ただ「これは少し加工したら面白くなるなぁ」と思って、そこで腕をまくってゴリゴリやっているうちに、僕のサロンは今の形になりました。

僕のサロンは、「ビジネススキルを学ぶ」というよりも、その側面は残しつつ、どちらかというと、エンタメ制作の裏側が覗けるリアルタイムショーです。

これによって、先日、蜷川実花さんが撮ってくださった『えんとつ町のプペル』のオープニング主題歌のMVみたいに、「メイキングでマネタイズして、メインコンテンツは無料」という流れが生まれました。

こんなもの、世界のどこを探してもないんですね。

僕のオンラインサロンが日本中のサロンオーナーさんおよび、サロンオーナーを目指す人達からベンチマークされていることは分かっています。

「どうやらオンラインサロンって儲かるらしい」という理由でオンラインサロンを始めちゃう人も、おそらく僕のオンラインサロンの売り上げを耳にしている。

こうなると、オンラインサロンが文化になり始めるわけですが、これは、どこかの神様めいた者が運んで来た未来ではなくて、自分達で作り出した未来です。

でもって、当たり前ですが、自分達が作った未来の方が強いです。自分達仕様になっているので。

「時代を待つか、時代を作るか」という話になってくると思うのですが、いずれにせよ、「おそらくやってくる未来」を踏まえておかなくちゃいけない。

時代を作るにしても、「おそらくやってくる未来」から大きく外れたアプローチだと、力技で持ち込めません。

「俺は黒電話が好きだから、今から黒電話を普及させる!」と言ったって、それは無理じゃないですか?

なので、僕らは「おそらくやってくる未来」というものを、なんとなくでいいから掴んでおかなくちゃいけない。

たとえば、感度の高い人は今、「なんとなく、音声はあるんじゃないかなぁ」と思っていたりします。


コンテンツが渋滞して、皆が忙しくなればなるほど、「ながら聴き」の需要が高まるのは当然の話で、「あとは、音声で、どうマネタイズしていくか?」という話になってくる。


去年、今年あたりから、様々な音声メディアで、マネタイズ方法も探られてますよね。

他には、(これが今日のテーマですが)「ノウハウを教える系がそろそろ限界にきているなぁ」ということを感じとっている人もいるかもしれません。

「もう、ビジネス系YouTuberは、あの人とあの人でいいか」という雰囲気になってますよね。
ここの下克上を、誰も期待していないというか。

潮目が変わる瞬間って、確実にあるんです。

僕、あまり言っていませんが、実はビジネス書のベストセラー作家なんです。


ビジネス書を出せば、大体、コンスタントに20万部ぐらい売るやつです。

ただ、1〜2年前に、ビジネス書の限界を感じて、そこからあまり積極的には出していません。

今、書籍化を前提とした『ゴミ人間』という連載をしているのですが、これは、「映画公開まで行き着いた『えんとつ町のプペル』プロジェクトのマーケティングうんぬんカンヌンを書いてください」とお願いされたんです。

ただ、それこそ「オンライン講演会【上級編】」に参加するような極々一部の方を除いて、あまり皆、もう、そっちの話は求めていないんだろうなぁという匂いがしたので、『えんとつ町のプペル』が生まれるまでに味わった苦痛や、その時の感情などを綴ったエッセイのような内容にしました。

今、皆の胸を熱くするのは、マーケティングで巻き起こす下克上よりも、問答無用の圧倒的なエンターテイメントだと感じています。

それこそ、前日の実花さんのMVだとか、それこそ、映画『えんとつ町のプペル』の本予告だとか、そう^_^いったものを発表した時に瞬間最大風速が出ています。



ビジネス書がコンスタントに20万部売れるからといって、そこにブラ下がってはダメで、従うべきは「あれ? 前に比べて、少し熱狂度が落ちたかな?」という違和感だと思っています。

この「なんとなく」の違和感を優先できない人は間違いなく負けるし、正しい違和感を覚える身体は情報の積み重ねでしか作れない。

結論、正しい情報を積極的に飲み込むことが重要だよね、という話になってくるのですが、こういった考えが下地になっている為、エッセイを書いています。