10<レース、展示航走を見るポイント>




●エンジンの特徴について




 レースや展示の見方に入る前に、まずはエンジンの特徴について触れておこうと思います。


 エンジンが出ているとか、出ていないという表現をすることがありますが、「出ている」と言ってもどこが良いのか、その特徴によって予想は違ってきます。ちょっと競艇をかじったことがあるファンならそういった経験もあるのではないでしょうか。


 一般的には「出足」と「伸び」という分類をします。


 「出足」、「回り足」、「伸び」という分類をしているスポーツ紙もありますが、基本的にエンジンは大きくわけて「出足型」か「伸び型」のどちらかだと思ってください。


 たとえば、ある選手のエンジンが出足型の仕上がりだとします。その選手が6枠で6コースが想定できるレースでは、おそらく1着は無理で、よくて2、3着という予想が立ちます。


 しかし、逆に伸び型の仕上がりだとしたら、1着を警戒しなければいけません。


 スタート後に伸びて、一気に捲ってしまうレースが想定できるからです。


 代表的な例としてあげましたが、エンジンの特徴によって予想や舟券の組み立てはかわってくるのです。


 エンジン評価に関して、私の評価の仕方は一般的なものとちょっと違います。


 「回り足」と「伸び」、そしてもう一つは「行き足」という評価をしています。


・回り足=ターンをする時の足

・伸び=直線の足

・行き足=スタートする時の足


 大きく分ければ「出足型」と「伸び型」の2つですから、出足の中に回り足と行き足が含まれていると解釈して問題ありません。


 出足、回り足、伸びの3つに分類されている場合(某スポーツ紙)、出足=行き足という解釈が妥当だとは思うのですが、個人的な意見としては、「それなら最初から行き足という区分を作ればいい」と思うし、行き足という意味ではないとしたら、「出足と回り足ってどこが違うの?」って思ってしまいます。


 エンジンを評価する言葉ってホントに様々です。


 厳密に言うと「出足」、「握り込み」、「行き足」、「回り足」、「二の足」、「三の足」などいろいろな言い方があって、選手によって言い方も違うし、おそらく認識も微妙に違うのだと思います。あまり統一性がないのも競艇の特性と言えるのかもしれません。


 それでも、私たち予想する側がエンジンを評価するにあたっては、「出足型」と「伸び型」の2種類で十分でしょう。ただ、説明する際には私流の評価をしたほうがわかりやすいと思いますので、勝手ながら「回り足」、「伸び」、「行き足」の3種類を使わせてもらいます。


 「回り足」とはターンをする時の足のことで、レースや周回展示でターンマークを回る時にその良し悪しを判断することができます。


 「伸び」とは直線の足のことで「伸び足」とも言います。レースではスタート直後から1マークに至るまでの足、または直線で2艇以上が並走になった時に比較します。


 スタート展示の「伸び」はあまり参考にしないほうがよいと思いますが、展示タイムはその選手の実際の「伸び」に比例しているケースは多く、参考になると言えるでしょう。


 「行き足」とはスロー水域からスタートする時に必要な足のことで、「握り込み」という言い方をすることもあります。


 競艇では、レバーを握ることが車でいうアクセルを踏むという行為です。レバーを握ってすぐに反応(スムーズに加速)してくれるかどうかが「行き足の良し悪し」ということです。


 「ブルが入る」という表現をすることがあります。それはレバーを握った時に空気が噛んでしまうということで、旋回中の同現象のことを「キャビテーションを起こす」といい、競艇用語は「キャビる」です。


 行き足の良し悪しは、見た目で判断するのは非常に難しいのですが、スタート展示やレースで、スタートする時に他艇より大幅に遅れる選手がいます。そういう選手は行き足が良くない可能性がありますので、疑いの眼差しで見てください。




「回り足」 レース、周回展示

「伸び」  レース、展示タイム、(スタート展示)

「行き足」 スタート展示のスタート時、レースのスタート時