国際鑑定人グループがホンゴル郡で検査を行っている
ダルハン・オール県ホンゴル郡では、人々が個人で金を採掘し、水銀など毒性のもので洗うという事件が多発した。この水銀によって、土壌や飲用水が汚染され たと住民が主張している。これに関連し、モンゴル政府が様々な対策を取り、現在、毒が亡くなったとモンゴルの研究機関は判断している。しかし、地元の人々 は、汚染された飲用水や土壌の悪影響が続いていると主張し、大変不安な状態にいた。そのため、モンゴル政府は、日本、ロシア、国連、世界保健機構に対して 国際鑑定人グループを送ってくれるように申請を出した。これにおうじて、国際鑑定人グループが、モンゴルを訪れることになった。3日、世界保健機関 (WHO)のケルストン・ゴットシュミット博士やステペィン・オレイリ博士、ベアテ・レアテメル博士らがホンゴル郡の住民がシアン中毒に犯されているか否 かを検査する目的で同郡に着いた。博士らが住民50人から神経診断や尿検査をする。神経診断をするにはかなり時間がかかって一人に20分~30分もかかるという。国際鑑定人グループが、トゥブ県ジャルガラン郡やタラブラグ郡の住民からも 尿検査を行っている。また、日本の国立水俣病総合研究センターの国際・総合研究部の坂本峰至部長がホンゴル郡に着いて、住民200人から尿検査をし、女性 50人の髪の毛からサンプルを採った。髪の毛と爪を検査することで身体における水銀の量を判断する。一方、健康な地域のセレンゲ県ホシャート郡の住民50 人からも同様な検査を行って比較研究を日本で行うという。検査結果は来月の中旬に出る。3月4日に訪れた国連のジョッジ・ボウマ博士がホンゴル郡の土壌及 び飲用水における水銀量を測定する。ジョッジ・ボウマ博士はホンゴル郡の土壌及び飲用水からサンプルを採ってロンドンで研究を行う予定である。これらの検 査後、10日~13日までに国際鑑定人グループがモンゴルの関係者と協力しセミナーを開催するという。