日経新聞の8月11日の紙面にて
オフィス空室率5%を下回る
3年5ヶ月ぶり大型ビル需要伸びる
都心7月末、三鬼商事調べ
オフィス仲介の三鬼商事(東京・中央)が十日まとめた
七月末の東京都心のオフィス空室率(貸室総面積に
対する空室面積の割合)は前月末比〇・二七ポイント
改善し、四.七六%となった。五%を下回るのはIT
(情報技術)バブルで好況だった二〇〇二年二月
以来、三年五ヶ月ぶり。業績回復で大企業のオフィス
拡張や中堅企業の借り換えが相次ぎ、大型ビル需要
が伸びた。
調査対象は都心五区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)。
空室率は五月まで十ヶ月連続で低下し、六月末は五月末
比横ばいだった。空室率五%はオフィス需要均衡の目安
とされており、四%台に入ったことで「借り手に優位の市場
から脱却した」(三鬼商事)という。都心五区の平均貸料
(募集ベース)は三.三平方当たり一万七千六百六十五円。