7月8日の日経主催の会社説明会に参加した理由の
もうひとつがアーバンコーポレーションのためです。
このアーバンは以前、東京IPOかどこかの会社説明会
にて聞いたことがあり、房園社長の魅力及び今まで
不動産市況停滞しているときに取った戦略とその時の
実際の結果としての数値を聞き、大変素晴らしい企業
であると思っていました。
そのアーバンが会社説明会をするということと、
不動産流動化事業を手掛ける1社の情報から現在、
業界全体に何が起こっているかを体で感じるために
参加した次第です。
説明会資料では
1、不動産投資事業の潜在ニーズ
房園社長が現在の耐震基準に適さない建物が都内に
53%あることや1980年以前の建物が大変多く存在し、
リノベーション又は再開発する余地はまだまだ十分ある
ことを説明されていました。
2、実際に行ったリノベーションの例
アーバンのリノベーションした事例を見ると、
URBAN BLD 心斎橋では、アップル・コンピューター
を誘致して、建物の外面にもアップルのマークがあり、
非常にオシャレで、ビルのイメージもかなりアップされて、
非常に付加価値をつけています!
また、宗右衛門町PJでは建物にドンキホーテを誘致
した件や北青山プロジェクトでは床抜き工事を実施して
適切な建物にリノベーションしています。
これらのリノベーション実績を見て、他の不動産流動化
企業より斬新なアイディアのもとに、建物を作り、街を
活性化させている創造企業(房園社長の言う通りの企業)
であると感じられました。
3、不動産流動化事業について
物件仕入額・売却額・残高額の関係を示す表があり、
数値は以下のようになっていました。
仕入額 売却額 増加額 期末資産残高
2005/3 1,800 300 1,500 2,300
2006/3 1,600 600 1,000 3,300
2007/3 1,500 750 750 4,050
2008/3 1,500 900 750 4,650
このことから、アーバンは2005~2006年にかけて
不動産流動化事業の資産を急増させていることが
わかりますね。
つまり、資産取得後に上手くファンドを運用出来ていれば、
外部に売却していないために、ファンドに含み益が残って
いる可能性があります。実際に2005及び2006年度に
おいて、不動産流動化事業をドライバーをした利益が
出ていることからも、含み益がそれなりに存在している
ものと推測できます!
4、アーバンコーポレーションの中期計画
現在、アーバンは成長のセカンドステージにいて
URBAN Grand Vision 2010 2nd STAGE
という目標を掲げています!
その内容は
1、不動産価値創造力のさらなる進化
不動産流動化事業/分譲マンション事業
事業企画部、MD企画開発部、MD開発運営部、
ファイナンス部、建築部がアセットソリューション
チームと上手くシナジーを発揮してより進化を
目指しています。
・不動産価値創造力を核としたバリューチェーンの進化
関連事業 {アセットマネジメント事業/不動産総合サービス事業}
現在のマンション総合管理、ビル総合管理にプロパティマネジメント、
ファシリティマネジメント、コンストラクションマネジメント、エンジニアリングまで
手掛けて不動産総合サービス事業への展開を図っています。
・不動産価値創造力を活かす新たな展開
新規事業/新規エリア
新規事業では海外へ現在の事業のノウハウを0活かすために
ソウル駐在員事務所及びシンガポール駐在員事務所を設置
しており、2007年度に100億円程度の投資を検討しています。
そして、国内において今後新規で大規模開発事業及びゴルフ
事業に挑戦されます。
また、北海道アーバンコーポレーションを新規で06年4月に
北海道の拠点として設置しました。
・不動産価値想像力を支える経営力の強化
・2008年3月期経常利益400億円
(従来200億円より見直し)
経常利益目標として、
2007年3月期430億円
2008年3月期400億円
を目指していますが、2007年から2008年にかけて
このままの計画数値では減益となるため、減益と
ならない様に増益出来る様に今後頑張って行くとの
ことでしたヨ!
また、最後の質問タイムでIRR実績を聞いたところ、
フルアセットベースで40%、エクイティベースで200%
と回答されていました!