原油安の影響は際限なく
未明に発表された米FOMC(連邦公開市場委員会)の声明では、「タカ派」「ハト派」両サイドの内容が盛り込まれ、一言で要約すれば「どっちつかず」
「利上げはしたいけど、急がない」 そんなところでしょうか?
ドル/円為替は、利上げ時期後退の「ハト派」と判定したのかドル売り/円買いの反応を見せ、117円20銭台まで円高進行しました。
ただし、米株下落を受けて128円安の安寄り付きした日経平均株価が下げ幅を縮小しだして、為替も一時は118円台を奪還しています。
日経平均、21円22銭安の1万7774円51銭で前場を終了。
間もなく後場が再オープン。
日経225 15分足
そう、上記の通り、米国ダウ平均株価は、FOMCの声明を利上げ近しの「タカ派」と判定したのか、下落。
195.84ドル安の1万7191.37ドル。
ドル/円の下落も、この米株安のせいだったのかもしれませんね。
ダウの下落は、FOMC「タカ派チック?」声明のせいもありましたが、原油価格の下落によってもともと助走がついていました。
日本をはじめ、世界各国の中央銀行が原油安を理由に利下げや国債買い入れなどの金融緩和へ次々と走る中で、米国FRBだけは、その流れには乗らないと宣言したとも解釈できるわけです。
5日・25日移動平均線
ボリンジャーバンド(2σ、3σ)
一目均衡表
MACD
RSI相対力指数
「上値が重いが、底堅い」という、三角保ち合いの傾向が見られました。
昨晩の下落は、ボリンジャーバンドの-2σ(シグマ)下限で食い止めらましたが、1月16日の安値を更新しており、三角保ち合いを下方向にブレイクとも見えます。
昨晩の米株市場では、エネルギーセクターの株価は軒並み下落。
エクソンモービルが3.3%安、シェブロンが4.2%安。
こちらも三角保ち合いブレイクか?
エクソンの株価の200日移動平均は、約97.3ドル。
過去200日の平均値段と比較すれば、約10ドル安いことになります。
原油安の圧迫ですね。
昨晩の米国標準油種WTIは、1.78ドル(約4%)安の1バレル=44.45ドルで終了。
一時は、2009年4月以来の安値となる44.08ドルまで下落。
5日・25日移動平均線
ボリンジャーバンド(2σ、3σ)
一目均衡表
MACD
RSI相対力指数
この、以下の結果を受けてのことでした。
00:30JST EIA(米国エネルギー情報局)発表
週間石油在庫
今回の事前予想は、
原油が前週比+415.0万バレル、
ガソリン同+28.7万バレル、
ディストレート(留出油=石油精製品。ヒーティングオイル、ディーゼルオイルなど)-146.2万バレル
でしたが、結果は・・・
原油;前週比+887万4000バレル(4億0672万7000バレル)
ガソリン;同-258万7000バレル
ディストレート;同-389万2000バレル
WTI原油受け渡し場所となるオクラホマ州クッシングでの原油在庫は3886万8000バレル、前週比208万5000バレル増加。
原油在庫は、米政府が記録を取り始めた1982年以降で最高をマーク。
この過剰在庫が相場を圧迫しました。
ただし、以下は私見ですが・・・、
大幅安になった原油を買い込んで在庫を積み上げる動きが活発化しています。
バーゲンハントで買っておいて、価格が反発したら高値で売ろうという魂胆ですね。
先日は、この在庫積み上げのために大型タンカーまで貯蔵タンク代わりに使っているという話を紹介しました(原油安によってフネに動きも 2015-01-14 12:21:43)。
その点、米国は原油備蓄を拡大する余力が大きいので、溢れた英国ブレント原油すらも米国へ運んで貯蔵している可能性が大。
今回のEIAの統計結果は、その表れではないでしょうか?
少なくとも石油製品在庫は大幅に減少しているわけですから。
そのように考えると、WTIが安値更新したからと言っても慌てる必要は無さそう気がするんですが。
昨晩の原油VIX(ボラティリティ指数、恐怖指数)は、+0・95ポイントの55.18ポイント。
相変わらず水準は高い状態ですが、原油価格が安値更新した割には上げ幅は小さく、こちらは直近最高の60.18ポイント更新は回避しています。
オイルトレーダーたちの心理はさほどは動揺していない・・・
・・・と言っても、現実には足元では為替や株価に影響が出ているのですがね。
(もちろん東京ガソリンなどオイル銘柄は言うまでもなく)
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