独IFO良好、「ギリシャ・イベント終了」?
ギリシャの選挙は、完全な結果はまだ出ていませんが、急進左派連合(Syriza、シリザ)の圧勝で終わりました。
ギリシャで大統領選挙の前倒しが発表されたのが12月9日。
以来、ギリシャの選挙はマーケットでの値動きドライバーとなってきました。
結局、サマラス首相が打って出た賭けは完全に外れました。
シリザも、ちょっと勝ち過ぎだったかも。
辛勝の結果で、連立を組んだ状態で政権を握れば、今後にEUやIMFとの交渉が不調になっても、「いやー、連立組んでる連中がさー、言うこと聞かないからさー、選挙公約の実現も難しいだよねー」というエクスキューズが可能。
ところが100%自己責任となれば、広げた大風呂敷はシリザ自身で決着をつけなくてはならない。
安易な約束、とまでは言いませんが緊縮財政を放棄した上で、借金の支払いも続けるのはともかく新たな借金というのはハードルが高いでしょうね。
せっかく先週にECBが決した国債買い入れも、ギリシャの分はどうなることか。
シリザ自身がギリシャ国民の失望を買ったときが怖い。
「すぐにギリシャ情勢が不安定になるということはないと思う」が、「非常に大きな不安要因であることは間違いなく、情勢を注視したい」
経団連の榊原会長、記者会見で
ギリシャは、ヘタを打てばEU(欧州連合)離脱というリスク。
その一方で、自ら進んでEUから離脱したいという声が出ている国もあります。
英国です。
英国は統一通貨ユーロに加盟していませんから、EU離脱のハードルは低い。
ダボス会議に参加していた、米ゴールドマン・サックスのゲーリー・コーン社長はBBCとのインタビューで、
「英国にとって、今後もロンドンに金融サービス産業が拠点をおくことは必須だと思う」
コーン社長は、英国がEUから離脱すれば、金融の主要中心地としてのロンドンの地位が脅かされるとして、EUにとどまるよう呼びかけました。
ゴールドマン社の欧州拠点であり、ロンドンでの業務を継続したいと説明しています。
社長の指摘の通り、ロンドンはニューヨークに比肩しうる大市場。
東京を加えて、世界三大市場を形成しています。
EUから離脱してしまえば、ロンドンが欧州の金融センターとは言い難くなってしまう。
英国は、5月に総選挙を控えています。
総選挙は「歴史的」な接戦が予想されています。
世論調査によると、二大政党の保守党と労働党いずれも、単独過半数を確保するのが難しい情勢なほど。
キャメロン首相(保守党)は、総選挙で勝利し、首相を続投できれば、EUとの関係を再交渉した上で、2017年末までにEU残留の是非を問う国民投票を実施すると公約しています。
一方、野党・労働党は国民投票に反対。
こちらも、選挙の結果、そして連立を組む相手などによって、どのような結果になるでしょうか?
去年のスコットランドの独立を問う住民投票も、期日が迫ると急に話題になりましたね。
5月の英国総選挙も今からマークしておきましょう。
でもロンドンが欧州の金融センターから転落すると、リリーフはどこだ?
ベルギー・ブリュッセルは政治センターとしては申し分ありませんが、金融市場としては役不足の観が。
パリやアムステルダムも悪くはないと思いますが、やはりドイツのフランクフトか?
・・・アムスもフランクフルトも実態経済の「市場」としては一大拠点ですが、世界的普遍性を持つロンドンには「金融」という点では遅れをとりそう。
コモディティに縁が深いところでは、ロンドン北海ブレント原油先物は実質的に世界の原油価格指標。
金(ゴールド)は、ロンドン自由金塊市場がNY取引所の先物取引と双璧。
他の非鉄金属では、LME(ロンドン・メタル・エクチェンジ)の存在感が圧倒的で、NYですらかなわない。むしろこちらは上海が対抗馬。
ロンドンのバルチック海運取引所が算出するBDI(バルチック・ドライ指数)は、船賃の世界的指標。
また保険や美術品の取引についても、ロンドンのマーケットというのは大拠点。
陽の沈まぬ大英帝国、嗚呼、ブルタニカは波濤を制す。
・・・英国に出てゆかれると、EU残留組も相当にマズそうですね。
とは言っても、実体経済の観点で言えば、ドイツの規模の方がより重要です。
そのドイツの経済指標が発表されました。
ちなみに前回発表の日には、スイス中央銀行が利下げしてマイナス金利導入を決定しました(IFO + 今晩の予定 2014-12-18 18:23:12)。
あの当時は、それから1ヶ月もしない間に、あんな騒動がおきるとは夢にも思いませんでしたね。
18:00JST ドイツIFO経済研究所発表
1月の景況感指数
IFOとはInformation and Forschung:Institute for Economic Research at the University of Munichとのことで、ミュンヘン大学の組織。ドイツの5大経済シンクタンクのひとつです。
ドイツ国内1万社からアンケートを取り数値化したもの。
調査対象が企業で、しかも数が多いので景気の先行きを占うには信頼されています。
以下は、「前回の結果」→「今回の事前予想」→「今回の結果」です。
企業景況感指数(業況指数) 105.5 → 106.3 → 106.7
景気動向現況指数 110.0 → 110.7 → 111.7
景気動向期待指数 101.1 → 102.5 → 102.0
やっぱりユーロ安は、ドイツにとっては追い風なんでしょうか。
「期待」はやや「期待はずれ」
調査期間ではギリシャ選挙の結果が見えなかったせいでしょうか?
でも概ね良好です。
マーケットの現況です。
ユーロ/ドル 5分足
ギリシャ選挙の通過によって、朝方は強まった円買いやユーロ売り。
日本時間15時すぎあたりから、欧州勢と見られるユーロ買い戻しが加速。
ユーロは1.12ドルを回復し、ドル/円は118円を奪還する円安進行。
もうちょっと初動が早ければ、日経平均株価も好感しただろうになぁ。
ボヤいてもしょうがないですが、そことなく広がった安心感。
18:00JSTの独IFOでは、あまり大きな反応はありませんが、上昇の動きです。
豪ドル/円
ポンド/円 5分足
クロス円でも、ユーロは週末時点水準の132円を奪還し、133円を窺っていました。
18:00JSTの独IFOでは、横ばい通過のちに上昇。
最近は、上下動がユーロに酷似する資源国通貨オージー。
こちらも週末の93円水準を回復。
ただ18:00JSTでは反落しましたね。ユーロと反応が違う。
ちなみに今日は、オーストラリアは建国記念日で祝日でした。
週明け朝イチ時点ではギリシャ選挙の影響は軽微だった英ポンドでしたが、9時前のユーロ急落には巻き添えを食いました。
しかし、その後はユーロの戻り歩調に合わせています。
東京金 5分足
ユーロが上がれば、相対的にドル安になって、割安感が生じたドル建てコモディティは上昇します・・・教科書通りならば。
教科書に反してユーロ安局面で値を伸ばしていたゴールドは、ここのユーロ反発局面でも値を削る動き。
ギリシャリスク・プレミアムが剥落しているのでしょうか?
週末金曜の安値、1286ドル台を更新してしまっています。
週明けの欧州株式市場では、流石に総じて軟調。
それでも小幅安といったところで、ギリシャATG指数ですら、ロシア株よりマシという状態。
(今日はロシア通貨ルーブルが比較的大きな下落を示しています、ウクライナ東部の情勢緊迫化の反映とのこと。またATGも初動は急落でした)
このあたりからして、「ギリシャ・イベント」は終了・・・なんですかね?
18:00JSTのドイツ指標で、下げの反応です。
東京ガソリン
東京ゴム 5分足
金と比較すれば下げ渋る白金。
このあたりからも「ギリシャ・イベント終了」という気配。
それはともかく、4800円を維持できるか否か?
東京ガソリン、軟調ですが横ばい推移と言ってもいいかもしれません。
5万2千円の水準をキープ。
一時の値動きは鳴りを潜めました。
原油価格は底打ちしたのか?
ゴムも、200円の節目割れですが、ここ最近の値動きでは横ばい推移といったところでしょう。
なお、このあと今晩はとくにマーケットに影響を与えそうな経済指標の発表予定はありません。
ただし、ブリュッセルにてユーロ圏の財務相会合が予定されています。
「われわれの仕事は果たした」
ECBのクーレ専任理事、スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)のパネル討論で。
「ECBは投資コストを引き下げることはできるが、投資意欲を喚起する必要があり、それはユーロ圏各国財務相や政府の仕事だ」
会合にて、財務相たちの発言は注目材料かもしれません。
それと、ウクライナ情勢の再びの緊迫化、こちらも注視してみましょう。
ロシア株だけではなく、西欧のロシア事業の比率が大きい企業の株価も売られているようです。
ギリシャが終わったら、今度はウクライナか?
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ソプラノ大家さん流
不動産投資戦術
2月18日(水)19:00~
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菅原久美子さん、松永英嗣
◆2014年ミス・ユニバース・ジャパン秋田大会ビューティーキャンプ講師
◆日本サービスマナー協会認定マナー講師
◆ボイトレと英会話の教室「スタジオ☆くみこ」主宰
第二回秋田県青少年音楽コンクール声楽部門にて、大賞並びに最優秀賞受賞。
現在ソプラノ歌手、マナー講師、司会者として秋田県内外で活躍中。
『ソプラノ歌手になる』という夢を叶える為、資金調達の手段として “大家業”を始め、現在秋田県内に所有している6棟のアパートは全て満室。
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