貴州省の境、三江へ 2010年10月21日


三江まで行くには一端桂林に戻らねばならない。

まずは桂林へと向かい、そこから三江まで乗り換え時間もそこそこに

出発した。値段は42元と決して安くない値段だ(+o+)


所要4時間らしいが、バスは中型でさほど大きくは無いし。

ただ、途中の景色は中々素晴らしかった。龍勝と呼ばれる棚田なども

通過し、ほぼ遅れる事無く三江の河南バスターミナルに到着。

HPには川を挟んだ河西バスターミナルでないと明日の目的地である

独洞には行けないと記載されてるが、時刻表を見ると独洞行きの

表示がされており、ここから独洞へ行けるか、係員に訪ねると

やはり河西バスターミナルからでないと駄目らしい(+o+)


三江.jpg
河南バスターミナルから河西バスターミナルへ行く途中
渡った橋。この橋を境に三江の町は2つに分れてる。

し疲れてるが、情報が入りにくい地域に来たので今日の内には

バスの時刻なども手に入れたいので、 河西バスターミナルに

向かう事にする。途中の橋からは家々が川にせり出した

おもしろい風景を見る事が出来、ここで一泊するのも悪くないと思った。

 

 

河西側から見た鼓楼.jpg

河西側から見たとんがり帽子の様な建物が鼓楼

この後、広西、貴州、共に、この鼓楼と呼ばれるトン族の

建物を目にする事になる。ちなみに鼓楼を英訳すると

DORUM TOWERドラムタワーある。

上手い訳仕方だޥ


河西バスターミナルで明日の出発時間を聞き、宿探し開始である。

 

何かこの街は埃っぽいなあ 何処の町にも多分にもれず、

 

工事中のビルがあちらこちらにå 何件か宿を周り、一軒の

 

招待所に値段を聞くと20元でバス付き。まあ、値段相応だが

 

外国人でもかまわないとの事だし、受付の10代らしき御兄ちゃんは

 

愛想がとても良く、僕のパスポート見ながらローマ字で宿帳に

 

記入をし始めた。ローマ字スラスラとしかも僕の名前を


漢字で無く、ローマ字で書くなど、中々、学がある青年だ。


こんな田舎と言っては失礼にあたるが、

 

まだまだ、都会さえもローマ字が書けない人達は沢山中国には居る。

 

僕が初めて中国を訪れた1988年に比べれば飛躍的に中国人の

 

英語力、町中における英語表記など増えたが。


それにしても、20元にも関わらず 歯ブラシと


スリッパが付いてるのは有りがたい。


安宿と言えどアメニティの豊富さは


コストパフォーマンス的に言って、中国は世界一である^^

 

この後、明日以降の情報収集のため、ネットカフェに行き、


ブックマークに 保存してあった色々な方のブログやHPなどを


チェックし、それを携帯に写し、旅行人などからもバッチリ??


情報をゲットした。旅行人はすごいですね^^

 

何たって貴州省専用のスレッドまであるんですから^^


本日の予算  101元  約1400円


バス代18元がヤンシャオー桂林 42元が桂林ー三江 計60元


宿代20元は本当に激安です^^ 






 

 

おじさんに別れを告げ、とりあえず川岸に沿って

自転車を漕いだ。 すると、やたらと道行く人

遊覧船に乗ってる観光客がバシャバシャと

写真を撮ってるではないか。何とそこは

20元札のデザインで有名な場所であった。
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早速、僕もパチリ^^ うーん?いまいち上手く撮れん(・・;)


また、しばらく走ると、おじさんの言う通り、

ついに行き止まりとなってしまった。渡し船の値段は

80元とか超ぼったくり値段ס






勿論、ääまわれ右して、来た道と同じルートで戻る事にした。38122315.v1273511207.jpg

見にくいですが、結構な数の遊覧船が行き来してますååå

 


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行き止まりまでの、途中の道。人もあまりおらず最高です。
ヤンシャオ 4

この先、ヤンシャオまで周遊ルートでぐるっと
周って帰るか、単純に今来た道を戻る様に帰るか
わからず、近くにユースがあるのでフロントの
御姉さんに聞くと、近くに日本人が経営してる
宿が有り、その人がこのあたり一帯詳しいから
行ってみてね。。との事。

例の有名な日本人に違いない。

そこは、先程行った川岸のすぐそばにあった。




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たくさんのTVが取材に来た様で



行って見ると、宿には「中国の旅TVなんとか、或いは

中尾あきらの何とか中国」 この様に日本のTV局が
取材に来た証の垂れ幕がかかっていた。大きさは
日本で言う民宿ほどだ。近くに居たおじさんに

日本の方かどうか聞くと「そうだよ、ここ経営してる。

もう子供は小学生で、地元の小学校に通わせてるよ。

俺と話すときは日本語だけどな。

ここへは観光かい?」と聞くので
「そうです、ヤンシャオから自転車で来ました。
日本でTVやネットでここの事は知ってましたよ。
ずいぶん長い事住んでらっしゃいますね」と聞くと
「そうだな、10年以上居るな、中国人の奥さん

貰ってさあ、ところで、おめえさん奥さんは?

もういい歳だろう見た感じさあ」

と、僕の方を見ていい「はい、もう40歳です。しかも

まだ独身です」と言ったところ 

「40で奥さん居ねえのか?そりゃ駄目だぞ。
もういい年なんだから、所帯持たねえと」全くだФ
オマケにこの年で会社辞めて長期間の一人旅に

ふけってるんだから。



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景色は本当最高^^


別れの挨拶をして、再び漕ぎ出したは良いが、
どうもこの先何キロかは自転車で行けるみたいだが、
途中川で船に乗らないと周回ルートは
無理な様だ。

今日は本格的に一日レンタサイクルするつもり^^
目的地は
‘‘興平‘‘である。ここには何でもTVにも何度か
出演した日本人が経営する宿が有るらしく、是非そこも
訪れてみたいところだ。昨日借りた自転車屋は、僕が
提示した金額より高く、しかたなく他の自転車屋を昨日

当たった際に、20元でマウンテンバイクを貸して

くれる所を見つけたのでそこで借り、早速快調に

走り出したのは良いが、いきなり道に迷ってしまった。

どうもT字路で違う方向に曲がったようだ。近くの人に
訪ね、再びT字路に逆戻りå片道最低三キロ以上は
無駄にしたであろう。さあ、ここからが本番。


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ここから、またT字路に戻らねば^^

 

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興平の中心部、と言ってものどかで雰囲気は

中国っぽい。 確か炒飯を食べた気が^^

 

ハイペースで一路興平へと向かう。多分興平までは
20km以上あるだろう。

おまけに線道路を走るからバスだのトラックなどが
ブンブン走ってるから
気を抜けやしないӤä 

トンネルの中は特に命がけ。日本と違い

レーン分けなんかしてないしۤ

何とか無事に興平に着いた。何か思ったより

観光客が多いし。なんだこりゃ、欧米人が

ポツポツいるのはともかく、中国人観光客の

多い事、多い事Ӥä

 

おまけに、ボートに乗らないかとしつこく誘いを

かけてくる叔母さん達。ヤンシャオの方がまだましだ。

ゆっくり景色を見てらんないし、腹も減ってきたので
( こればっかää) 一端、町の

中心部まで戻る事にした。

 

 

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景色は良いんだけど、ボート勧誘の叔母さん達の

しつこさっと言ったらܤäƤ

 
自転車を走らせると、しばらしてイチゴ畑が見えてきた。
中には
日本と同じイチゴ狩りを楽しんでる人達もる。
帰りに寄る事にして、
しばらくはドラゴンボールの様な
景色を楽しみつつ快調に飛ばす。
そして、以前
来た事もある月亮山に着いた。

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 月亮山から見た、ヤンシャオ周辺の奇岩、まさに中国


しか
し、13年前と比べても仕方がないが、値段が
3倍近い15元もする。単なる山と言うか、確かに
頂上からの景色は良いが、特に金がかかってる
設備でもなし。まあ、桂林のなんて事のない公園の
60.70元よっかましかな?ただ門番のオヤジさん達は
大変愛想が良く、自転車は見てるから安心して
登っておいでと、言うので安心して行くことにした。





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やっぱ頂上からの景色は最高^^ たぶん、ここが
桂林やヤンシャオ、柳州と言った広西省界隈で、
一番奇岩が見渡せるスポットではないだろうか?

景色に見とれてると物売りのおばさんがやってきて
ポストカードをやたらと前に居た欧米のカップルに
薦めてた。マンゴージュースもどう??中々諦めないし、
僕のところにも商売にやってきた。ジュースはともかく、
カードは興味無いし。すると、さっきまであれ程
買い渋ってた欧米人が何と購入。どう見ても
買うそぶりは無かったのに。
おばさんの粘り勝ち^^

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これが、月亮山(ムーンヒル)と
呼ばれる、まさに?そのもの

そのあと下山し、帰り際に例のイチゴ畑に寄ってみた。
イチゴ狩りしなくても買ってみようか迷ったが、
カバン無いし、潰れる可能性大だし^^
今更こんな事を言ってる自分は大間抜けである^^
7-8個ぐらいの良さ気なイチゴが2元で良いと
言ってくれてるのに結局僕は買わなかった。
バカだねえ(+o+)  今でもここでイチゴを
買わなかった事を後悔している。

宿が決まって早速町に繰り出し、まずはレンタル自転車を
捜しに。町はずれのホテルでレンタルの英語の看板を見つけ
中に入り交渉。もう時間的に3時過ぎてるし、なるべく安く
してもらいたい旨伝えると、5元でオッケーとの事。
いわゆるママチャリだが今日はさほど遠出しないので、これで
問題は無い。さっそく郊外へ向け走り出す。思ったより快調だ。

 


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サイクリング途中の橋からドラゴンボールを

思い出してしまうのは僕だけ^^
 

 

次の日、公安局に午前10時頃着き、早速手続きへ。
そうすると、昨日の担当官が2階へ案内してくれた。

いかにもお偉いさん達が多数いる事務所に案内され、

そこで200元別途に払ったは良いが、領収書は発行して
貰えない様子。やはり賄賂かな?まあ、

とにかくビザはゲットした^^


実はここに来る前に、近くの工商銀行のATMで

1000元のみ引き出したが後の貴州省にて、

たった1000元しか引き出さなかった事に後悔するとは
この時思っても無かった。

貴州省の事は後日詳しく述べるとして、せっかくここまで

来たので近隣のヤンシャオと言う町まで訪れる事にした。

ここもやはり13年前に訪れてるが今回はヤンシャオ近くに

ある町、興平を是非訪れたかったからでもある。


ちなみにヤンシャオは桂林同様、奇岩が林立する町としても

有名で、昔からとくに欧米人はヤンシャオを好んでいた。



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ヤンシャオは桂林から約一時間半の道のりだ。バスターミナルへ向い、
ヤンシャオ行きのバスを探すと、直ぐ出るとこだったので、飛び乗り
18元を払い席に着いた。欧米人も何人か乗車してたが、相変わらず
ヤンシャオの人気は高い様だ。予定通りヤンシャオに着き早速
宿探し開始となったが、どうも良い感じ(つまりコストパフォーマンスが)の
宿が見つからない。以前来た時は完全な買い手市場だったが、
さらに小奇麗な宿が増えてる。買い手市場に変わりないが、
僕は2時間近く探し回り、要約、良さ気な宿を見つけチェックインした。
1泊シングルユースで何とツィンの部屋が20元で、さほど窓からの
景色も悪くない。相変わらず宿を決めるのにグダグダしてる。
まあ、荷物も普段会社に持って行く様なナップザック一つだから、
さほど体力的負担は無いが。。それにしても?
時間の無駄使いだし、もう少し妥協すべき点を考慮しなければ^^

本日の出費は   94元 約1,300円なり^^
結局、例のback street hostelに無事チェックインし
宿泊証明もすぐフロントで再発行され、公安局に
再び戻り後は明日の発行を待つだけとなった。

結局の所、追加の200元は賄賂であろうと思う。
あまりこの様な事はしたくないがビザ取るには
一度香港かベトナムに出国するしか手は無いし
そうなれば200元の出費では済まされない。
後、2週間程度の中国滞在ならその手もあったが、
貴州の後は最低3週間は見ておきたいところだ。

  

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公安局の帰りに、近くでお昼を済ませようと人が集まってる
食堂を覘くと、そこはそば屋さんで、2両(二玉)でたったの
2元、つまり28円程であった。セルフサービス方式でまず
丼に麺だけよそってもらい、後は好みで葱や調味料、
香辛料、野菜などを自身で盛り付ける。
何だかツーリングで香川県に行ったときに食べた
讃岐うどんを思い出した。味も中々である^^




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その後は、博物館に行き(ここもタダ^^)少数民族の分布図や
広西省各地に住む少数民族の写真などを見学。
特にこれから行く予定の貴州省近くには
多数の?同族(トン族)が貴州と広西に住んでいる。
今後が楽しみだ。




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本日の出費は   85元 約1,180円 ^^


外事公安管理局に着き、早速受付でビザ取得の
旨を伝えると「申請には5日間かかります。そして、
土日は含みません。必要なのは宿泊証明書、
写真などです。」 景徳鎮で要求された、
残高証明書が不要な代わりに、ここでは、
宿泊証明が必要らしい。肝心なのは期間だ。
「五日はかかり過ぎです。短くして貰えませんか?」
対して「あなたは何故急ぐのですか?
理由を教えて下さい。そこがポイントです」 
思わず、桂林には長居したくない、急いでる。
と言ってしまい。「それでは理由になりませんよ」と
当然の答えが返ってきた。
当り前である。何バカ言ってしまったんだろう^^

 

 

結局、これから貧しい貴州省へ向う事、

そこは不便なので貴州に行く前に、

ビザを取得したい事を伝えると、
どこかに電話をかけ始めた。

1分もしないうちに、「200元追加料金払えますか?

エクスプレス代金ですが、明日発行できますよ。

それも午前中。」 そうなるとトータル360元だ。

通常なら160元で済むはずが。痛い。痛いが、

貴州で即日やってくれる外事公安管理局を

知ってるが、そこまで後、一週間で行くのは

不可能だし、万が一、そこで景徳鎮の様に、

残高証明書を要求されたらアウトである。



結局200元追加で承諾した。後は宿泊証明書を
今持参する必要があるが、まだ宿が決まって

無いし,旅社や招待所レベルでは公安も

証明として認めてくれないだろう。困ってたら、

「私が知ってる安い外国人向けの宿を紹介

出来ます。そこはback,street hostelと言い

ユースみたいな所です。お勧めですよ」との事で

早速ホステルに向かう事にする。

 

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マックの飲み物やシェイク、パイなどの

甘いもの専用ブース。

安いから利用する人が多い。

ニコニコニコニコニコニコ

日本も導入したら

いけるんじゃないだろうか?

久しぶりの桂林だった。
何年振りだろうか?
13年ぶりのはずだが、当時は
陽朔(ヤンシャオ)から同じ
広西省の柳州に行くため、
ここでバスを乗り換えた
記憶がある。

ここは昔からぼったくりが
多かった。もっとずいぶん昔に
滞在した経験があるが、
メニューに1,1元と書いてるのに
これは11元だ、とか。日本人も
近くに漓江下りという有名な
川下りがあるせいで、その当時は
団体さんで来ていた。

正直あまり好きな町では無いが、
とにかくビザ取得が先決だ。




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桂林市内。昔に比べ落ち着いた?様な気が!!!

早速、外事公安管理局へ向うべく、
市内バスで向ったは良いが、案の定、
また降りる場所がハッキリせず、
結局汗だくで、要約目的地に着いた。

桂林まで来ると暑いのも勿論、
湿気にはほとほと参った。カゼカゼカゼ
ここから列車で5-6時間で
広西省の省都、南寧で、そこから
ベトナムはすぐそばである。

暑いのは当然だが、上海から
ここまでは、3月中旬以降とは言え
寒い日が続き、僕はジャンバーや
ジャケットは少しでも荷物を
少なくするために持参してこなかった。

おかげで特に上海では夜寒い思いをした。
それに比べれば、Tシャツで過ごせるだけ
有難いもんだ。