待ち合わせの喫茶店は近くなので

お昼の2時ごろ 仕事を抜けだし行きました


そこには もう真奈ちゃんが いました

初めてであったときのように
笑って 手を振って くれました

そして 服も初めて会った時と同じ服でした


ひとつ 違うのは 僕があげた

ネックレスが 胸元にありました。
(後で聞いたところ スカートのウエストが

ギリだったそうです)


彼女の嫁ぎ先は 車で 30分くらい はなれた

郡上より 便利なとことです
結婚を 期に 看護師の仕事も休む そうです


僕は「また 近かくだから 大きなスーパー

とか行ったらばったりあうかも」
と言うと 「うぅん 私は そういう ところには 行かない
井上くんが行かないような 小さなところで

私はずっと 買い物をするわ」
そう 呟くように 言いました


「結婚式の朝 家をでるとき

家の前で 近所にお披露目するんよ」
「 見に行きたいけど それは ちょっとなー」

そんな会話をしながら 40分位が すぐに来ました


仕事をぬけだした 僕はそろそろ

帰らなければならない そう告げると


「最後になにか 私にできる ことない?」

と真奈ちゃんは言ってくれました


「う~ん 最後にキッス・・ できないか?」

すぐに「うーんそれは出来ない

罰があたるかも・・・ そんなことすると井上くんと

別れ られんようになるわ」


「うん わかった ありがとう じゃ一緒にでようか 」
「うん いい 先に出て 」

「でも ・・・」 「・・・いいから 先に出て」


ぼくは 真奈ちゃんを残し 先にでました

振り向くと 彼女はテーブルの
カップに目を合わせたままでした


仕事場に戻ると 出かけた ときの

ドキドキ感とは違い なぜか

ほっと した 気持ちもありました


とつぜん 僕の目から涙が

ポロポロとこぼれ落ちました
びっくりしました


えっ 悲しくないのに なんで涙がでるの

悲しくないのに・・・


僕は失ったものが どんなに大切かを

はじめて 感じました。